商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 金の星社 |
発売年月日 | 2005/12/01 |
JAN | 9784323038919 |
- 書籍
- 児童書
きつねのきんた
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きつねのきんた
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お母さんもお兄さんもお父さんも亡くした孤児であるきつねのきんた。子ぎつねであるきんたはいろんな動物たちが暮らす山の中でまわりの動物たちと遊びながらすくすくと成長し、その過程で自分の中にある家族の面影を知ってゆく……。 絵を描かれた方がいもとようこさんということもあり、先日読んだば...
お母さんもお兄さんもお父さんも亡くした孤児であるきつねのきんた。子ぎつねであるきんたはいろんな動物たちが暮らす山の中でまわりの動物たちと遊びながらすくすくと成長し、その過程で自分の中にある家族の面影を知ってゆく……。 絵を描かれた方がいもとようこさんということもあり、先日読んだばかりの『きつねとぶどう』の続きのような気分で読んだ。表紙の絵にあるように、きんたの周りには彼の親代わりとなってくれる動物や、仲良く遊んでくれる友達がたくさんいる。その中で、死んでしまった家族の面影を見つけていくという導入がまずとても良い。種類の違う動物たちが和気あいあいとしている様子や、抱きしめ合う姿。絵の可愛らしさも加味され、読んでいて心があたたまった。 しかしそこからこの絵本は意外な、というか過酷な方に舵を切る。 なんかもう読んでて『キャリー』でも観てんのかってくらい、寒々しい気持ちになりました。なんせ人間が邪悪。この絵本に登場する人間は大人も子どもも関係なく、みんな邪悪です。読んでて気分が悪くなるレベルで。最後はそんな人間どもを滅ぼして(マジでこの絵本に登場する範囲の人間は滅ぼされます)、きんたはきんたの平穏を手に入れるというラスト。 いわゆる「自然破壊」に焦点をあてた物語であり、そのしっぺ返しを人間たちがくらう、という流れなわけですが、そこに爽快感はなく、哀しさや切なさが残る終わり方です。 全体的に思い描いている「場面」はあってもそれが有機的につながってはいない印象なのでちぐはぐ感や行き当たりばったり感はあるように感じられました。 舞台設計もショベルカーが出てきたと思ったら王宮でのパーティーがあったりと、「ここはどこで、時代はいつなん?」という疑問が浮かびましたし、ちと突っ込みどころが多い気がします。 が、作品のテーマは伝わってきます。ひしひしと伝わってきます。ときに細かい設定や全体の構成に隙があったとしても、「このかたちで無ければならない物語」というものが世の中にはあるのでしょう。 きんたの痛みを受け取るとともに、破綻しているからこそ強く伝わってくる物語の威力を見せつけられた気がしました。
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きつねのきんたを通して、自然と人間の共生について考えさせられます。きんたの家族は、猟師によって捕らえられ、殺されてしまった。 また、きんたが現在住んでいるところも、人間の開拓の対象になってしまう。 自然の破壊が進み、絶滅に追われる動植物が増えている現状にあって、開発はどこまで進...
きつねのきんたを通して、自然と人間の共生について考えさせられます。きんたの家族は、猟師によって捕らえられ、殺されてしまった。 また、きんたが現在住んでいるところも、人間の開拓の対象になってしまう。 自然の破壊が進み、絶滅に追われる動植物が増えている現状にあって、開発はどこまで進める必要があるのかを考えるきっかけになる話と思います。 意外な形で親子の再会を果たしたきんたが、たくましく、幸せになることを祈りたくなるようなお話です。
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いもとさんの絵本は、可愛らしすぎて男の子にうけないかな? とおもいながらも、かこさとしさん原作なので読んでみました。 長男は目がウルウルしていました、 次男は毛皮にされた母キツネが理解できず 「なんで?」「なんで?」と質問攻めに・・・ いもとさんの絵でないと、お話が悲しく切なく...
いもとさんの絵本は、可愛らしすぎて男の子にうけないかな? とおもいながらも、かこさとしさん原作なので読んでみました。 長男は目がウルウルしていました、 次男は毛皮にされた母キツネが理解できず 「なんで?」「なんで?」と質問攻めに・・・ いもとさんの絵でないと、お話が悲しく切なく暗いものになっていたかも。 大人になっても忘れたくない絵本です
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