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「日本」とは何か 国号の意味と歴史 講談社現代新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社/ |
発売年月日 | 2005/02/19 |
JAN | 9784061497764 |
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「日本」とは何か
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「日本」という国号がどのようにして生まれ、人びとがそれをどのように意味づけてきたのかということを論じた本です。 「あとがき」で、本書は『古事記と日本書紀―天皇神話の歴史』(1999年、講談社現代新書)の続編だと述べられているように、著者は『古事記』と『日本書紀』における国号のち...
「日本」という国号がどのようにして生まれ、人びとがそれをどのように意味づけてきたのかということを論じた本です。 「あとがき」で、本書は『古事記と日本書紀―天皇神話の歴史』(1999年、講談社現代新書)の続編だと述べられているように、著者は『古事記』と『日本書紀』における国号のちがいについて考察を展開しています。「日本」という国号は『日本書紀』に現われ、中華的世界像の影響を受けつつ、日本を「貴国」、日本の外部である朝鮮を「西蕃」とする世界観のなかで理解するべきだと論じています。 つづいて著者は、こうした世界観にもとづいて理解される「日本」が、中国に受け入れられなければならなかったことについて考察をおこないます。ここでは多くの史料を渉猟しながら、古代中国の世界像のなかで「日本」や「扶桑国」といったことばが日の昇る東の極地を意味していたことを明らかにし、「日本」という国号が中国にとっても受け入れ可能なものであったと主張するとともに、それを可能にした粟田真人の活躍などについても触れています。 さらに著者は、こうして成立した「日本」という国号が、あらためてこの国のなかでどのように意義づけられていったのかという問題に着手します。ここでは、日本紀の講書から近世および近代にいたるまでの「日本」の意義づけの変遷が解明され、日神の国という意味をもつ神話的呼称として「日本」という国号が理解されるようになった経緯が示されています。 『古事記と日本書紀』の続編というよりも、それに関連するひとつのテーマを徹底して追求した本という印象ですが、興味深く読むことのできる内容でした。
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「日本」の登場◆古代帝国における「日本」◆古代中国における「倭」と「日本」◆『日本書紀』講書のなかの「日本」◆「日本」と「やまと」◆「日本」の変奏◆「東海姫氏国」ほか◆近代における「日本」
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