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アフォーダンスの認知意味論 生態心理学から見た文法現象
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アフォーダンスの認知意味論 生態心理学から見た文法現象

本多啓(著者)

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アフォーダンスの認知意味論 生態心理学から見た文法現象

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京大学出版会/
発売年月日 2005/02/19
JAN 9784130860321

アフォーダンスの認知意味論

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2018/10/18

面白い。 環境の知覚と自己の知覚は相補的−エコロジカル・セルフ エピソード記憶 −自己の経験として思い出すことのできる記憶 意味記憶 −世界に関する知識の記憶 ex.37+29=66 を 頭の中で計算して答えれば意味記憶 前にも解いたことがある、と計算せずに答えればエピソー...

面白い。 環境の知覚と自己の知覚は相補的−エコロジカル・セルフ エピソード記憶 −自己の経験として思い出すことのできる記憶 意味記憶 −世界に関する知識の記憶 ex.37+29=66 を 頭の中で計算して答えれば意味記憶 前にも解いたことがある、と計算せずに答えればエピソード記憶 意味記憶の表象モデルとして代表的なものに「ネットワークモデル」と「集合論モデル」がある ネットワークモデル・・・ノード(概念)とリンク(関係) 集合論モデル・・・要素の集合 複数の知覚システムからの情報は等価・冗長 =一つのシステムが機能しない場合にも、そのシステムから得られる情報と等価の情報を別システムから得ることが可能 ex.スイカをたたいて中の味を知る 風鈴の音を聞いて涼しくなる ぷちぷちのいくら(視覚的・聴覚的) 知覚の成立には探究活動が必要=知覚と行為は不可分 「環境の中のものが、知覚者に提供する行為の可能性」=アフォーダンス ex.椅子は人間に対して座るという行為をアフォードする 水は人間に対して呼吸をアフォードしない 環境の中のものはすべてアフォーダンスを持つ アフォーダンスは環境の中に実在しているものであり、知覚者が主観的に構成するものではないが、あくまでそれぞれの知覚者にとっての意味である。−知覚者の属性やスキルにも依存する ある事物が、自分にとってある行為をアフォードするか否かを知るためには、実際に行為をしかけてみればいいわけだが、別のシステムから等価の情報を得ることもできる ex.カレーが腐ってないか、においをかいでみる アフォーダンスの知覚は予見的=学習が必要 「その事物がどのようなアフォーダンスを持つか」を発見するための探究活動として「どのような行為が相応しいか」は教えてくれない。 └では「あり方」はどのようにして決まるのか →社会的な規制−意図的なアフォーダンス⇔自然的・感覚運動的なアフォーダンス 表現構造 ──────────── 英語的 ⇔ 日本語的 ──────────── 一人称代名詞 ⇔ ゼロ型 視座を移動し外部から見る ⇔ 状況の中にいて見えたままを描く 人間中心 ⇔ 状況中心 する的 ⇔ なる的 人間の全体 ⇔ 人間の一部 知覚表現 ⇔ 存在表現 所有表現 ⇔ 状況表現 他動詞構文 ⇔ 自動詞構文 移動表現 ⇔ 推移表現 「これが食いたくってね、作れってっても、この酢味噌の具合がわからねぇって言うんだよ、うちのやつは」 └話し手(引用者)のインパーソナルな自己知覚に同調して再構成されている ”泳げる”の大分方言 ┌泳ぎきる(エフェクティビティ) ・・・カナヅチでない・能力可能 └泳がるる(アフォーダンス)・・・水がきれい・状況可能 振り向けば君がいる =「偶然確定条件」 動物園に行けばパンダがいる =「行動した人にとっての見え方」 日常の会話は、「投機的な行為」と「それを支える行為(グラウンディング)」で成り立つ 自分が話し手であることは、相手が「聞き手」になってくれているという単純な事実に支えられている。自分の視点からはその役割は不定なままであり、常に賭けを伴う。 「どうなってしまうかわからないけれど、相手にゆだねてしまおう」entrusting behavior ↓ 「何かに支えてもらった、相手に裏切られなかった」grounding 言いさしと共話 − 話し手と聞き手が一緒に一つの文を作り上げる行為 モノローグと対話の区別にかかわる「グラウンディング」 寒くなってきましたねぇ(モノローグ?) → 窓閉めましょうか?(対話の一部) 京都が近づいてきた 修行者あひたり(伊勢物語) 彼が交渉の窓口だ 夕方、このあたりに灯がともる └窓口(人)と窓口(場所) −組織と接触する └火と灯 −光源を得る いずれも同じアフォーダンス∴置き換えが起こる −あとがき− うんうん唸りながらモノを考えるのは楽しいこと。 何かがわかるということ(少なくとも「わかった」という気持ちになれること)はうれしいことなのだ。 その「わかったこと」が同意の人の考えと相容れないときには、周囲の考えに安直に流されない主体性と、自分自身の考えに束縛されない柔軟性を持って、自分と周囲の位置関係を冷静に見極めて、そのうえで、どちらの考えを採用するかを判断する根拠を探し求める。そういう姿勢を身につけたい。

Posted by ブクログ

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