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脳内現象 “私"はいかに創られるか NHKブックス1002
1,067円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日本放送出版協会 |
発売年月日 | 2004/06/21 |
JAN | 9784140910023 |
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脳内現象
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脳内現象
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商品レビュー
3.8
10件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
脳科学の解説、ではなく、脳科学の成果をベースとした立派な哲学の本。 最初はスラスラッと勢いよく読めたんだけど、70p過ぎから議論が本格化して、遅々として進まず…。 キーワードは「ホムンクルス(小人)」と「メタ認知」。人の意識は「メタ認知的ホムンクルス」の機能によって生じるという説で、実感として凄~くしっくりくる。学生時代、どんなに脳を調べても心は説明できないから心は別にある、と唱えた大脳生理学者の本を読んだけど、茂木氏はそのように逃げず、「近代科学」という説明の枠組みを飛び越えつつ、人が現に感じている「クオリア(質感)」とそれを支える脳の神経活動から意識を説明しようと試みる。論理的な整合性とかは途中からチト分からんようになったけど (^^;) 「エ~ッ!?」と思うような、突飛な考えに行かなかったのが素晴らしい労作。 …なので、読んでる途中に議論が振り返れるよう索引が欲しかった ( ;∀;) このシリーズの趣旨には合わないかもしれないけど。
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前著『心を生み出す脳のシステム』(NHKブックス)とおなじく、脳科学の立場から心脳問題を解決するための道をさぐろうとする試みです。 著者は、心脳問題を解き明かすためには、脳のさまざまな部位で生じる機能を見わたし、それらを主観的なクオリアの世界へと統制する〈私〉が説明されなければ...
前著『心を生み出す脳のシステム』(NHKブックス)とおなじく、脳科学の立場から心脳問題を解決するための道をさぐろうとする試みです。 著者は、心脳問題を解き明かすためには、脳のさまざまな部位で生じる機能を見わたし、それらを主観的なクオリアの世界へと統制する〈私〉が説明されなければならないと論じています。これは、哲学においては主に「統覚」という概念で説明されていた事柄に相当すると思われますが、著者は脳のなかにホムンクルスが存在するという、自然科学の世界では否定された考えを現代的なメタ認知機能の研究を手がかりにすることでよみがえらせ、〈私〉の謎にいどんでいます。 もっとも、こうした著者の説明が心脳問題を完全に解き明かしているということはできず、著者自身がしばしば述べるように現代の脳科学は意識の問題に対しては、なお錬金術の段階にとどまっているという印象があります。とくに、なぜメタ認知がクオリアというしかたでおこなわれるのかという重要な問題は、手つかずのままのこされています。とはいうものの、現代の脳科学の成果と心脳問題の概要を一通り眺めることができるという意味では、おもしろく読める本なのではないかと思います。
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知的好奇心そそられまくり。 メタ認知という概念によって、オトナとは何かということがわかった気がした。 世界の認識論という概念も発見。 もう一度じっくり読み返したい一冊。
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