商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2004/05/15 |
| JAN | 9784151300189 |
- 書籍
- 文庫
杉の柩
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杉の柩
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商品レビュー
4.2
102件のお客様レビュー
クリスティーのポアロ…
クリスティーのポアロ物の一つです。婚約は解消された、そしてエリノアの憎悪、メアリイの死。嫉妬に揺れる女心に、ポアロの灰色の脳細胞が挑みます。
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婚約者を奪われた女性…
婚約者を奪われた女性が恋敵を毒殺した容疑で逮捕される。彼女の無実を信じる医師がポアロに依頼する。読んでいる内に何となく筋は読めたが、最後の意外な真相には驚いた。
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“心に描いただけの殺人はなんらの害を及ぼしません” ロード医師のことばが、クリスティー読者を安心させる。クリスティー自身への弁護にもなろう。 “人は、長いこと殺人を心にあたためていると、かならず突然その暗黒の想いから脱け出し、何もかもが、なんかばかげていたような気になるものな...
“心に描いただけの殺人はなんらの害を及ぼしません” ロード医師のことばが、クリスティー読者を安心させる。クリスティー自身への弁護にもなろう。 “人は、長いこと殺人を心にあたためていると、かならず突然その暗黒の想いから脱け出し、何もかもが、なんかばかげていたような気になるものなんです” 当時はクリスティーのことを「読者を殺人に駆り立てる可能性がある」と批評する声があったかもしれないし、クリスティー作品を読んでいると「人殺しの本ばかり読んで」と眉をしかめられたのかもしれない。それでなくとも、誰かのことを憎み、あの人がいなければいいのにと夢想することは、誰しも一度はあるんじゃなかろうか。そんな我々の後ろめたさを、ロード医師の言葉が肯定してくれるかのよう。確かに殺人のことを考えている方が、相手への憎悪を無理に押し込めておこうとするより健全な気がする。そしてミステリを読むことで、日々の鬱憤が晴れる面もあるだろう。クリスティー作品の素晴らしさが、この言葉でメタフィクション的に語られている気がする。 ところで遺言状を、「まだ大丈夫」と先延ばしにして書かずじまい……というのは80年前も同じだったのだな。
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