商品詳細
内容紹介 | 内容:サバイバル. 雨と爪. お買いもの. 57577. 昨日、今日、明日. 100%. 共有過去. 糧. 二者択一. 旅路. 未来 |
---|---|
販売会社/発売会社 | マガジンハウス/ |
発売年月日 | 2004/05/20 |
JAN | 9784838714995 |
- 書籍
- 書籍
太陽と毒ぐも
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
太陽と毒ぐも
¥1,540
在庫なし
商品レビュー
3.5
58件のお客様レビュー
共感できます!?
どれだけお互いを好きでも、全て許しあえるわけじゃない。11の短篇は全部、パートナーの「我慢ならない癖」に苦悩する男女が主人公。読みながら「イヤだなー」と思いつつ「わかるなー」とも思ってしまう。味わい深い。
yoko
恋人たちの関係性の中に芽生えた『違和感』に光を当てた作品。付き合いはじめた時には意識が低かった事ごとが、二人の関係性を維持していく中で大きな『違和感』となっていく様は恋人関係にも限らないことでもあり得る。恋愛小説の大半みたく困難を乗り越え理解し合った関係を書いているものとは違う...
恋人たちの関係性の中に芽生えた『違和感』に光を当てた作品。付き合いはじめた時には意識が低かった事ごとが、二人の関係性を維持していく中で大きな『違和感』となっていく様は恋人関係にも限らないことでもあり得る。恋愛小説の大半みたく困難を乗り越え理解し合った関係を書いているものとは違うので読んでいて内容が上手く飲み込めて面白かった。
Posted by
とても面白い短編小説なんだけど、読み終わるそばから内容を忘れてしまう。登場人物の印象が強過ぎて、ストーリーが頭に入ってこないのだ。 でも読んでいる最中は「そうだそうだ」とうなづいたり、「そんなもんかしら」と首を捻ったり、過去の自分と重ねて懐かしく、または恥ずかしく思ったりした。 ...
とても面白い短編小説なんだけど、読み終わるそばから内容を忘れてしまう。登場人物の印象が強過ぎて、ストーリーが頭に入ってこないのだ。 でも読んでいる最中は「そうだそうだ」とうなづいたり、「そんなもんかしら」と首を捻ったり、過去の自分と重ねて懐かしく、または恥ずかしく思ったりした。 一番好きなのは『雨と爪』というタイトルの話で、迷信をとことん重んじる彼女と同棲している男の子の葛藤を描く話。 時々思うことがある。 今のわたしがこうなってしまったのは、あの朝蜘蛛を殺してしまったからなのではないだろうかと。例えば夜中に口笛を吹いたから電車の中で財布を盗まれてしまったのかと。いろんな不幸が起こるのは、その裏で気がつかずにやってしまった全く関係のない何かが糸を引いているのか。 おれたちは自分の意思で何かを決めて、少なくとも決めようとはして、そのとおりに日々を過ごしているのか。それとも、もうひとつの世界で決定される何ごとかに従って、自分自身に決定権すら持たぬまま翻弄されるように行きているのか。(雨と爪より) 作者の感性が自分にあまりにも近くて、文章のリズムも選ぶ言葉もすっと入ってき過ぎるので、多分何も残らないような気分になるのだろうと思う。 あとがきを読んで、これはハッピーエンドからだらだら続くしあわせな恋人たちの日常を書いたと知った。もしこれを日常と呼ぶなら、それは結構ハードだ。
Posted by