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国家と外交
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国家と外交

田中均(著者), 田原総一朗(著者)

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国家と外交

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 2005/11/19
JAN 9784062131964

国家と外交

¥1,650

商品レビュー

3.7

6件のお客様レビュー

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2022/03/18

日本という国の悪いところは、世の中の周りの環境が変わってきているにも関わらず、昔の概念に囚われ続けて、全てをタブーにしてしまうこと。

Posted by ブクログ

2011/10/20

 日本の外交のあり方について、「今までダメだったこと」、「国民にあまり理解されていないこと」そして「今後やらなければいけないこと」の3つについて書かれていた。  「今(2005年)までダメだったこと」については、冷戦後の日本の外交に関する準備の無さを中心に書かれていた。田中さん...

 日本の外交のあり方について、「今までダメだったこと」、「国民にあまり理解されていないこと」そして「今後やらなければいけないこと」の3つについて書かれていた。  「今(2005年)までダメだったこと」については、冷戦後の日本の外交に関する準備の無さを中心に書かれていた。田中さんがこれを実感したのは以下2つの出来事が起こったときだという。1つ目は91'の湾岸戦争、そして2つ目は94'の朝鮮危機である。91'の湾岸戦争の際、日本は多国籍軍に対して多額の資金援助を行った。それ自体はとても意味のあることのはずなのに、アメリカやクェートはそれを評価せず「血を流さない日本」と批判した。それに対して多くの日本人は負い目を感じることになった。「もし非戦闘地域に限ってでも自衛隊を派遣できたら日本の立場は大きく変わっていた」と彼は述べる。94'の朝鮮危機は、国際連合において日本が朝鮮に対する経済制裁を申請したことから発生した。北朝鮮が「ソウルを火の海にするぞ」という内容の声明を出し、日本の対応策の無さが露わになった。それまで「ソ連」という仮想敵国を相手にしたシュミレーションは行われていたがそれ以外の脅威に対する準備が何もなかったのだ。韓国から来る移民の対処、アメリカ軍の駐屯場所、自衛隊の海外派遣についてなど、何も決まっていなかった。この2つの点から見られる「日本の準備不足」について日本の外交を批判していた。  次に「国民にあまり理解されていないこと」について書かれていたのは日本の外交戦略についてである。1つは日本の外務省がアメリカからの圧力を利用して日本国内の構造改革を行っていたこと。これは捉えようであり後付けかもしれないが、外務省の方がそういう意識を持ってアメリカと外交を行っていたという話は新鮮だった。2つ目は日米ガイドライン後に制定された周辺事態法の境界の曖昧さについて。境界が曖昧にしたのは台湾を認識しながら中国を牽制するという目的のためだったが、多くの政治家の方々や国民はその目的を理解できず(もしくはしていたが何か理由があって)境界を明確化しようとしていた。それに関しての批判が書かれていた。3つ目は田中さんの北朝鮮との外交のやり方である。北朝鮮と日本相互にプラスになる大きな地図の中での拉致問題と核問題、そしてそれらを外から固める六か国協議という構図は理解できた。また田中さんと小泉総理大臣の平壌宣言までの戦いも未熟ながらも想像することができた。しかし田中さんの理屈には少し強引な後付け感も感じた。  最後の「今後やっていかなくてはいけないこと」に関してはシンプルに3つ述べていた。1.アジアと米国をつなぐパイプになること、2.(米国の)外圧に頼らず自分の頭で考えリスクを取る外交を行うこと、そして3.アメリカのCIAのような情報を集計する機関に外務省の一部を作り変えること。これら3つである。  本はとても読みやすく、苦なく読めた。偏った考え方が多いので鵜呑みにしない方がいいなと思う箇所も多かった。何より読んでて楽しい。おすすめの一冊。

Posted by ブクログ

2011/07/15

元外務官僚の田中均氏と田原総一郎氏との対談の書。 小泉外交での田中氏の交渉の裏の話や、外務官僚になった理由などの話、対中政策や対米政策などの多岐にわたる外交交渉について田中氏が語っている。 個人的には、小泉政権のリーダーシップを高く評価し、逆に小泉氏からも信頼されたところが、...

元外務官僚の田中均氏と田原総一郎氏との対談の書。 小泉外交での田中氏の交渉の裏の話や、外務官僚になった理由などの話、対中政策や対米政策などの多岐にわたる外交交渉について田中氏が語っている。 個人的には、小泉政権のリーダーシップを高く評価し、逆に小泉氏からも信頼されたところが、外交結果をあらわしたかのように思える。また、原理原則論を常に唱えることと、状況に応じて変えること、国益とは何かを考え、戦略的思考を行うことなどが心に残った。 第三者がいくら論評するよりも、当事者にインタビューすることで(一部は真実ではないにしても)、真実に近づくことができる好例だと思う。

Posted by ブクログ

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