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日本の文化ナショナリズム 平凡社新書
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日本の文化ナショナリズム 平凡社新書

鈴木貞美(著者)

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日本の文化ナショナリズム 平凡社新書

946

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 平凡社/
発売年月日 2005/12/09
JAN 9784582853032

日本の文化ナショナリズム

¥946

商品レビュー

3

5件のお客様レビュー

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2015/06/04

近代以降の日本が、それまでの自国の文化を「国民文化」として再発見してきたという観点から日本文化の多様性を掘り起こすとともに、「国民文化」の構築されるプロセスを解明している本です。 主として、明治期以降の日本における「伝統の創造」の諸相を解明することに、著者の努力は向けられていま...

近代以降の日本が、それまでの自国の文化を「国民文化」として再発見してきたという観点から日本文化の多様性を掘り起こすとともに、「国民文化」の構築されるプロセスを解明している本です。 主として、明治期以降の日本における「伝統の創造」の諸相を解明することに、著者の努力は向けられていますが、そのさいに「近代化」と「反近代」、「欧化」と「伝統形成」という二つの対立軸によって、この時期の日本の文学や思想、芸術などさまざまな文化事象を位置づけるという試みがなされています。 「文化ナショナリズム」というテーマそのものに対する考察はあまりおこなわれておらず、思想史上の事実を紹介することに力点が置かれており、ポリティカルというよりもヒストリカルな議論が中心になっている印象です。比較的マイナーな文化史や思想史上の人物も多く紹介されていて、勉強になりました。

Posted by ブクログ

2015/04/15

日本の伝統文化といえば京都あたりにある神社仏閣を連想されるのかも知れません。 あるいは、それが象徴するワビ・サビと言った概念を思い起こされるかも知れません。 本書は、現在を生きる私達が思う日本の文化、伝統が西洋文明との衝撃的な出会いを切っ掛けとして創造されたものである事を解き明...

日本の伝統文化といえば京都あたりにある神社仏閣を連想されるのかも知れません。 あるいは、それが象徴するワビ・サビと言った概念を思い起こされるかも知れません。 本書は、現在を生きる私達が思う日本の文化、伝統が西洋文明との衝撃的な出会いを切っ掛けとして創造されたものである事を解き明かすと同時に、日本人の思想の歴史的変遷を解説しています。 その為、本書を読めば、 いま馴染みの在る概念、そして今後新たに登場するかも知れない概念が実はかつて存在していたものとかなり共通点がある と言った視点を手に入れられるかも知れません。 尚、この手の本として、よく「世間で言う日本の伝統文化というのは実は明治期に作られた概念に過ぎず、本物ではない」と言った感じでそれらを否定するかの様な 内容の書籍があるかも知れません。 しかし、本書はその手のものとは全く違い、各時代の日本人が考えた様々な日本論、天皇論などの思想がどの様にして生まれたのか、そしてどの様な特徴を持つものであったのかという点についての理解が深まる内容となっています。 (これは他の多くの方も同じではないかと思うのですが)少なくとも私自身は寡聞にしてこの手の事柄はほぼ全く知らず、その為、かなり参考になりました。 ご興味を抱かれた方は一読されてみてはいかがでしょうか。

Posted by ブクログ

2011/05/28

[ 内容 ] ナショナリズムは、政治や経済に限られた現象ではない。 それはむしろ文化の面において、より深く広く現れる。 近代国民国家の生成は、文化的自画像の編成をうながし、明治日本も、「国民文化」の創造に乗り出した。 「国語」を制定し、「日本文学」という伝統を作り出し…。 しかし...

[ 内容 ] ナショナリズムは、政治や経済に限られた現象ではない。 それはむしろ文化の面において、より深く広く現れる。 近代国民国家の生成は、文化的自画像の編成をうながし、明治日本も、「国民文化」の創造に乗り出した。 「国語」を制定し、「日本文学」という伝統を作り出し…。 しかしその歩みは、思いのほかジグザグの道をたどったのだった。 錯綜する価値の間を行き来した日本の文化ナショナリズム。 多彩な文化事象を渉猟しつつ、その道行きをくまなくたどる。 [ 目次 ] 第1章 文化ナショナリズムとは何か(いま、なぜ、文化ナショナリズムか;ナショナリズムとは何か) 第2章 国民国家の創造(発明された歴史;天皇制も発明された) 第3章 国民文化の形成(「国語」の不思議;「日本文学」は二重の発明 ほか) 第4章 「帝国」の思想(大衆ナショナリズムの時代;普遍主義と文化相対主義 ほか) 第5章 戦後の文化ナショナリズム(敗戦の思想;日本文化論の季節 ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted by ブクログ

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