商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/ |
発売年月日 | 2005/06/30 |
JAN | 9784104767014 |
- 書籍
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世界中が雨だったら
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世界中が雨だったら
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商品レビュー
3
94件のお客様レビュー
容赦ない
ある意味、救いのない物語たち。追い詰められてゆく心。純粋さの裏側にある狂気。それは、確かに人が持っている一面だけど……容赦ない。あまりにもリアルで、読んでいるこちら側が呑み込まれそうになる。
abtm
おっちゃんの推しの作家さんの作品。 久々に市川作品を読もうかと意気込んだ直後、明らかなる違和感を感じた。 短編三作品からなる本書、まずは“琥珀の中に”。 読み出して30分後には異変警報が(笑) 市川作品にしては、今作やたらと男女の絡みシーンが描写されている。そして現れる死体、...
おっちゃんの推しの作家さんの作品。 久々に市川作品を読もうかと意気込んだ直後、明らかなる違和感を感じた。 短編三作品からなる本書、まずは“琥珀の中に”。 読み出して30分後には異変警報が(笑) 市川作品にしては、今作やたらと男女の絡みシーンが描写されている。そして現れる死体、さらにはレジン詰め…。市川作品には見られないストレートな表現も多く、これは穿った見方で攻めてきた作品かなと思った。 絡みはともかく(とはいえ著者としては、表現がリアル。見たことが無い)死体周りには、乙一的な雰囲気を感じた。 一つ飛ばして“循環不安”。これもストレートに死体を出してきた。小さな世界を目指し、その中でも静かに・綺麗に・そして優しく紡いで行く…みたいな作品を繰り出す著者なイメージを覆す内容。 「何か嫌なことがあったのですか?」 と聞きたくなるぐらい真逆なストーリー。ここにも乙一的な雰囲気を感じた。ハラハラもした。犬、そういや…でしたな。 最後に“世界中が雨だったら”。これは市川作品らしいストーリー。でも、少年が未遂とはいえ九分九厘、自殺を決行するという姿勢を貫くってところは、やはりイメージと違うと肌身に感じた。 姉との関わり方は、著者らしさが出ていた気がする。おっちゃんはそんな雰囲気が好きです。 つらつらと書いているが、三編どの主人公の男(琥珀の中には違うかな)にも共通してあるハンディキャップ、自分に自信が持てない、引っ込み思案、優しいが故の奥手、これらの要素を持たせているところには、市川作品ならではなものを感じた。むしろその設定こそ真髄かと。 異色な作品を試してみる的な作品。 悪くはない作品でしたね。 ただ、ガス欠のその後は気になりますね。不完全燃焼のまま終わらせるのも、試みの一つなのか…真相は著者のみぞ知るのでしょう。 驚きこそありましたが、一味違った世界を見させてもらいました。とても良かったです。 優しい心になれる作品にも期待しています。 ありがとうございました。
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世界中が雨だったら そんな題名に惹かれて 読み始めた。 明るく楽しい話じゃなく 心の中の暗い部分を 描いた本だった。 僕のマイナーな気持ちとシンクロして ついつい一気に読んでしまった。
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