商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋/ |
発売年月日 | 2005/05/10 |
JAN | 9784167698010 |
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商品レビュー
3
11件のお客様レビュー
大道珠貴さんの処女作…
大道珠貴さんの処女作品集でなにか引っかかる作品
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九州のある街。叔母の営むスナックで従姉とともにアルバイトをする主人公。叔母は実の父親を寝取り、とにかく実家から出たいし、叔母のところからも離れたいが、離れられずに叔母の家に住み着き、病的に痩せている従姉と暮らしていく。 北九州の女の日常的な短編3篇。すべての作品で、虐待やいじめ...
九州のある街。叔母の営むスナックで従姉とともにアルバイトをする主人公。叔母は実の父親を寝取り、とにかく実家から出たいし、叔母のところからも離れたいが、離れられずに叔母の家に住み着き、病的に痩せている従姉と暮らしていく。 北九州の女の日常的な短編3篇。すべての作品で、虐待やいじめに耐えすぎて寛容になってしまったというやりきれなさを通り越して無の境地に入っている作品である。 なんかこの、中性を貫いてはいる(女性も男性も嫌いという感覚)が、ああこりゃ女性らしいなと思わせるストーリー展開に、「~した。~した。」と畳み込むように短く装飾のない文章で、ふとおっさん、いや、男性ぽさも感じさせる。その文章はリズム感や抑揚を感じづらいためたいそう読みづらい。 各作品の主人公は、何もかもに寛容になってしまって、何を言われてもされても特に感情の起伏がないため、それぞれの話を掘り下げるにしても難しく、虐待であるとか家族や友達に性的におもちゃにされるなど、予想されたような話になるので、そこに何かを感じることができなければ、なかなか感想も書きにくいという作品群である。 芥川賞的だが、かといって装飾されるような比喩表現もない。単純にそういう時代じゃないよなあとだけの後味である。この作家って以前にも読んだのではないかと思って検索したら、『しょっぱいドライブ』を読んでいた。レビューもだいたい同じ。合わん。
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表題作「裸」は、男に媚びない主人公と、男に媚びる伯母、腰巾着な従姉のお話。対比した性格や気持ち悪い関係性、男女を描かれている。 方言も相まってジメッとしたやりとりは心地悪かった。 個人的には「ゆううつな苺」の女子中学生の話の方が好きかも。
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