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企業価値を創造する会計指標入門 10の代表指標をケーススタディで読み解く
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ダイヤモンド社/ |
発売年月日 | 2005/09/29 |
JAN | 9784478470763 |
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企業価値を創造する会計指標入門
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企業価値を創造する会計指標入門
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商品レビュー
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11件のお客様レビュー
『#企業価値を創造する会計指標入門』 ほぼ日書評 Day634 現在、勤め先の研修副読本テキストとして指定している『会計×戦略思考』(ほぼ日では未アップ)の著者、大津広一氏の2005年の著書である。 タイトルには「入門」とあるが、なかなかに骨のある本。 指標ごとに、それを重...
『#企業価値を創造する会計指標入門』 ほぼ日書評 Day634 現在、勤め先の研修副読本テキストとして指定している『会計×戦略思考』(ほぼ日では未アップ)の著者、大津広一氏の2005年の著書である。 タイトルには「入門」とあるが、なかなかに骨のある本。 指標ごとに、それを重視している企業をケースとして取り上げ解説する。 2005年刊行当時の評価を、今になって振り返ると、「実態」はどうで、それをどのように見せようとしていたのかの比較ができて面白い。さらに、ケースとして取り上げられる事例への本著内における著者の評価が、後日談を知っている我々から見ると、かなり的確なことに驚かされる。 ROICの項では、ゴーン氏が現役で、世間では日産リバイバルプラン→バリューアップの流れのが高く評価されていた、この時代において、著者はROIC 20%という(トヨタやホンダよりも優位な)数字を叩き出すために、あえて手元現金の抑制を計算式から除外してみたり、高配当で株主の離脱を抑えたり等と、やや無理をしているのでは?というニュアンスを言外に、ただしかなり強めに匂わせている。 営業利益においては、シャープがトップ、"ソニーショック"とも呼ばれた同社は、なんとサンヨーよりも下、かろうじてパイオニアを上回る地位に。時代の移ろいを感じるが、それでも著者がソニーの戦略およひ目標として定める経営指標に一定の価値を認めている点が興味深い。 フリーキャッシュフローの章では、Amazon(まだ単なるEC小売業だったころ)が取り上げられ、利益率よりもFCFを重視するベゾスの考えがポジティブに評価される。この時点で Amazonはまだ2億ドルの債務超過状態であったが、市場はその成長を見込み、180億ドルを超える時価総額という評価を与えている。その後のAmazonの成長はご存知の通り(現在の時価総額は、ほぼ1兆ドル)。 EVAの説明はわかりやすい。この界隈では「エバ(エヴァ)」と言ってもエヴァンゲリオンではないので要注意。 終盤では、こんな手厳しい指摘もなされる。重要と思われるので、やや長くなるが引用する。 (以下、引用) 柿は、2005年3月期に、ある上場企業が決算短信上に記載した内容を一字一句変えずに掲載したものである。 >>「目標とする経営指標」 当社は、経営日標には経営指標は重要であると認識しており、具体的数値も参考にすることは無論ですが、企業価値をトータルで増大させ、かつ持続することが大切であると考えております。また、当社グループは単体業績を大きく上回る運結業績であり、現状では安定性かつ継続性のある目標数値として採用できる適切な数値、及び会社が目標とする経営指標につきましては特に限定せず、各利益項目の安定確保を最重視した経営を行うことで諸経営指標の向上をめざしてまいります。 ここからどのような経営のメッセージが読み取れるであろうか。少なくとも、著者には何も読み取れない。自社の目指すべき道について言葉を濁したいときに出てくる「企業価値の云々」の典型に思えてならない。経営指標が大事だと考えるのであれば、なぜそれを設定しないのか。企業価値を増大させ、持続させることが大切だと思うのであれば、なぜ具体的な道筋を示さないのか。駆け出しのベンチャー企業であれば分からなくもないが、当社は第72期決算を迎えた、歴史のある企業である。自社の何が重要であるかを語れない企業が、果たしてステークホルダーの信頼を得ることができるのだろうか。 https://amzn.to/3JXTCa3
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10種の経営指標について、どのような指標で、どのような企業が用いるのかといった解説に始まり、具体的にそれを指標として掲げた企業の例を解説し、具体的なイメージがわくような構成とされている。少し分厚いが学びもその分手厚い良著。 <メモ> ・会計指標は誰もが理解しやすいこと、理解のしやすさがそのまま成否の判断のしやすさにもつながること、企業が十分にコントロールできることにおいて優れている。 ・企業が目標として掲げる会計指標に共通して重要となる論点 ①妥当性:企業価値の向上の代替指標であること ②簡便性:メッセージとしてシンプルであること ③実現可能性:企業努力によって十分達成が可能であること ・売上高営業利益率は競合他社比較によって本業の競争優位性の評価を行うことが多い指標でもある。生き残りのじょうけんが収益性を高めることに大きく集約される企業であるほど、売上高営業利益率を目標として掲げる意義は大きくなる。 ただし、営業利益は売上ありきでなく調達資本ありきで設定されるもの。 ・フリーキャッシュフローはネットキャッシュフロー。 成長期待が高ければ将来投資の原資となり、成長期待が低ければ株主と金融債権者に多くを還元することにより、企業価値の維持・向上を行う。 ・BSの数値を用いて計算されているのはROE,ROA,ROIC、FCF,株主資本比率、EVA。 ・指標の中で直接的にCFの概念を示しているのはEBITDAマージンとFCF。営業利益と違い、EBITDAは減価償却費の控除を足し戻して、CFベースの収益性を評価するもの。 ・会計指標別の特徴 ①ROE 目標とすべき企業は原則すべての上場、公開企業。優先度が低い企業は事業再編リストラが完了したばかりで株主資本が毀損している企業。 ②ROA 目標とすべき企業はバランスシートが膨らむことを前提とする業界、余剰資産が大きいと思われる企業。製造業、小売、総合商社、電力ガス通信鉄道建設不動産など 優先度が低い企業はバランスシートに競争優位の源泉が少ない企業。オンライン小売業、コンサル業 ③ROIC 目標とすべき企業は複数事業を営んでいる企業。バランスシートが膨らむことを前提とする業界、余剰資産が大きいと思われる企業。重工業業界、航空機船舶橋梁、プラントなど。資本コストの意識を組織内に浸透させたい企業。優先度が低い企業はバランスシートに競争優位の源泉が少ない企業。 ④売上高営業利益率 目標とすべき企業は同種の製品やサービスを扱う企業間での競争環境が激しい業界。総合電機業界、トイレタリー、化粧品業界。 優先度が低い企業は競争環境がそれほど激しくない業界。売上高総利益率が重要な位置を占める業界。薄利多売を常とする国内総合小売業など。 ⑤EBITDAマージン 目標とすべき企業は減価償却費が大きく、かつ同種の製品やサービスを扱う企業間での競争環境が激しい業界。通信業界など。優先度が低い企業は減価償却費が大きくない業界。競争間競争がそれほど激しくない業界。利益に比べて減価償却が低い製薬業など。一方電力ガスは規制業界であることからマージンを指標とすることは比較的意義が薄い。 ⑥フリーキャッシュフロー 目標とすべき企業は原則すべての企業。追加設備投資と追加運転資本おいて経営として特に重要なメッセージを伝えたい企業。キャッシュフロー経営への意識を社内外に浸透させたい企業。優先度が低い企業は追加設備投資や追加運転資本について、今後の変化がさほど予測されない企業。 ・目標達成に向けての仕組みづくり ①正しい経営戦略、競争優位性のある製品、サービス 目標指標を達成するのは正しい経営戦略と競争優位性のある製品、サービス。 ②経営者のコミットメント ③権限委譲と責任の明確化 現場の一人一人が目標の達成に向け動けるように。 ④報酬との結びつけ、信賞必罰 ⑤予実管理と社内外への開示
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自分の求める情報以上の事が書かれてあるので、さらっと指標の説明だけを流し読みしかしてないが、投資家への会社分析というより、経営指標を用いてどの様な経営を行なうかについてのウェイトの方が大きい内容かと思う。
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