商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 彩流社 |
発売年月日 | 2005/05/20 |
JAN | 9784882029885 |
- 書籍
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スペイン フェリペ二世の生涯
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スペイン フェリペ二世の生涯
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エリザベス女王、アン・ブーリンに続いて…あのあたりの時代に興味があって。 ややこしい歴史がわかりやすく読めました。 ですます調で、歴史物にしては漢字が少ない。 エリザベスの姉メアリ・テューダーと結婚していた時期のあるフェリペ王。 外見はネーデルランド人の血が強く出ていて、けっこう...
エリザベス女王、アン・ブーリンに続いて…あのあたりの時代に興味があって。 ややこしい歴史がわかりやすく読めました。 ですます調で、歴史物にしては漢字が少ない。 エリザベスの姉メアリ・テューダーと結婚していた時期のあるフェリペ王。 外見はネーデルランド人の血が強く出ていて、けっこう容姿がいい。ただ中身は根っからスペイン人。英語は出来ず、礼儀正しいけど社交下手でした。 最初の妻マリア・マヌエラは母が出身のポルトガルの王女でつまり従妹。2番目のメアリは父の従妹にあたる親戚どうし。 父のカールは神聖ローマ帝国皇帝。この頃のハプスブルグ家の強大さというのはすごいですね。フランス以外の西ヨーロッパ全部を支配、それで一国にずっとはいられない生涯でした。 ただし、神聖ローマ帝国の称号はカールの弟フェルディナンドの方へ継がれていきます。 海というと毎回アンドレア・ドーリアが出てきて、青池保子さんのコミックを思い出します。 スペインの栄光の頂点と凋落を経験するフェリペ。 レパントの海戦では連合軍でオスマントルコに勝利しますが、アルマダの海戦ではイングランドに負けます。 異母弟のフアンはレパントで英雄となるが、後に反乱の起きているネーデルランドに派遣され、見捨てられたように死、フェリペは若く人気のある庶子に嫉妬していたとも言われています。 4人の王女様と結婚していたとは。不幸な結婚というわけではなく、死別によるもの。子供が生まれても成長する保証はない時代、しっかりした跡継ぎを待望していた点はヘンリー8世と同じですね。 3人目のイサベル・デ・ヴァロアはフランス王女で娘二人を生みました。 4人目の妃アナ・デ・アウストリアは姪に当たり、嫡子のカルロスと同年代。 カルロスが病気がちで、ネーデルランド逃亡を夢見て幽閉されたいきさつが「ドン・カルロ」のモデルに。フェリペの猜疑心が強いイメージはここから来ているのかな。史実はカルロスの方にもかなり問題があったよう。 しかしフェリペは71歳とは長生きだったんですね~。 この時代、フランスは女性が王位を継げない法律があったらしいが、他の国にはなく、総督や摂政として活躍した例がいくつもあるのは面白い。
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