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忙中謝客 内田百閒集成 19 ちくま文庫
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商品詳細
内容紹介 | 内容:忙中謝客. 窓前. 春雪記. 今古. 入道雲. 塔の雀. 上京. 丘の橋. 横町の葬式. 土手三番町. 医院の窓. 己卯三ヶ日. 西日. 北雷の記. 億劫帳. 沙書帳. 夕刊. 贋泥. 学校裏. 流れ矢. 八ツ橋. 出て来い池の鯉. 十年の身辺. 鯉の子. 面影橋. 壁隣り. まなじりを決す. お濠の赤い水波. 六区を散らかす. 瓢簟八つ. 俄かに天狗風. 跡かたもなし. 海老茶式部. 向ヶ丘弥生町一番地. 楽天居主人. 日没閉門. 解説 松山巖著. 「鳩の目」先生 夏目伸六著 |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2004/04/09 |
JAN | 9784480038999 |
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忙中謝客
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関東大震災と戦争を乗り越えた先生には、大きな歴史の変化に順応できる究極のプラス思考があったと思う。そのことは次の一文に如実に表れている。 「喘息は毎年夏になると起こる(中略)。治まった後で一服しながら、喘息でなく当り前に呼吸をしていると云うこの工合の良さは喘息持ちでなければ知らな...
関東大震災と戦争を乗り越えた先生には、大きな歴史の変化に順応できる究極のプラス思考があったと思う。そのことは次の一文に如実に表れている。 「喘息は毎年夏になると起こる(中略)。治まった後で一服しながら、喘息でなく当り前に呼吸をしていると云うこの工合の良さは喘息持ちでなければ知らない。病気のお蔭で呼吸の味わいを知って勿体無い事だと思う」 プラス思考というよりも、対象を離れたところから客観化して観察する能力に長けているといったほうが正確か。 常にユーモアを忘れない、どこか飄々とした先生の姿勢に憧れる。
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久しぶりの百間先生。 主に戦前戦後の「東京」を堪能。このタイムスリップ感が醍醐味の一つです。 そして内田百間という人間性。 偏屈で面倒くさい御仁なんだけど、憎めない。失礼だけどちょっとかわいらしい。 2.26事件のドキュメント風な随筆も、読んでいて歴史上の出来事というより、最近の...
久しぶりの百間先生。 主に戦前戦後の「東京」を堪能。このタイムスリップ感が醍醐味の一つです。 そして内田百間という人間性。 偏屈で面倒くさい御仁なんだけど、憎めない。失礼だけどちょっとかわいらしい。 2.26事件のドキュメント風な随筆も、読んでいて歴史上の出来事というより、最近のゴシップのように感じられてしまう。 「時代」と「場所」が、普遍的に無理なく手近に引き寄せられるのは、百間の飾らない、何となく親近感を持たされるキャラクターゆえだと思う。
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