製造小売業革命 最強の販売システム

吉川京二(著者)

• 販売会社／発売会社: プレジデント社/
• 発売年月日: 2004/05/20
• JAN: 9784833418065

商品レビュー

2010/12/10

ブリヂストンで、コクピット・タイヤ館立ち上げに携わった著者が、
その経験からメーカーが小売業態を持つ必要性について述べている。

製造業が小売を持つ強みとは、
①自社商品が安定的に販売でき利益を確保できるチャネルを持つこと
②市場が見える
③お客様に自社商品の価値を正確に伝達できるチャネルになり得る

と記述されており、
自身メーカーに勤務する立場としてこれらは大変よく理解できる。

ブリヂストン時代の回想も交えて納得感も高いのだが、
正直、いまいち腹落ちしない。

理由は明らかである。
それは、成果が明示されていないからであろう。
上述の定性的な話は分かるのであるが、
業績にどう好影響を与えたのかという定量的な話が一切でてこない。

企業秘密と言えば、それまでだが、
ここがクリアーになってこそのビジネス本ではないだろうか。
そのため、ある特殊な例として汎用性が低く感じてしまう点は残念。