商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/ |
発売年月日 | 2004/02/28 |
JAN | 9784101346229 |
- 書籍
- 文庫
美の呪力
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美の呪力
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商品レビュー
3.8
20件のお客様レビュー
少し前に岡本太郎ブー…
少し前に岡本太郎ブームがあったけれど、そこでは岡本太郎は、テレビに出ていた岡本太郎でしかなく、はっきりいって野暮ったかった。復元された巨大壁画も、はっきりいって、「デカい、すごい」くらいにしか感じられない人が多かったと思う。本も売れた。けど、この本はあまりフィーチャーされなかった...
少し前に岡本太郎ブームがあったけれど、そこでは岡本太郎は、テレビに出ていた岡本太郎でしかなく、はっきりいって野暮ったかった。復元された巨大壁画も、はっきりいって、「デカい、すごい」くらいにしか感じられない人が多かったと思う。本も売れた。けど、この本はあまりフィーチャーされなかったようだ。僕はこの本が岡本太郎のベストだと思う。ここには岡本太郎の着想、言動の意味が、凝縮されている。岡本太郎を知りたいなら、この本をまず買うべき。
文庫OFF
アンドレ・ブルトンの…
アンドレ・ブルトンの魔術的芸術をご存知だろうか。この本は岡本太郎にとっての魔術的芸術であろう。太陽の塔・眼を見開く絶叫の芸術家とはすこし違う、岡本太郎がそこにいる。
文庫OFF
岡本太郎の著書は不思議な魅力があって、一見すると個々の芸術に関する考察や批評なんだけれども、それらを通して人間や人生についての深い洞察が語られていて、かつその多くが「生きること」について掘り下げて考えるスタイルなので、読んでいて生きるエネルギーが湧いてくるというか、生きていること...
岡本太郎の著書は不思議な魅力があって、一見すると個々の芸術に関する考察や批評なんだけれども、それらを通して人間や人生についての深い洞察が語られていて、かつその多くが「生きること」について掘り下げて考えるスタイルなので、読んでいて生きるエネルギーが湧いてくるというか、生きていることの実感を得たくなるんですよね。 本作も、様々な美や芸術の世界における「石」「血」「怒り」「仮面」「火」「夜」の性質や意義を考察するというものなのに、読んでいて不思議と力が湧いてくる気がします。 美術や芸術、あるいは民族学や人類学の観点からの評論集という読み方もできますが、それらを通じて「人が生きること」について考察した哲学書として読むこともできますし、そういう意味では強く生き抜くための「自己啓発書」として読むこともできるのではないでしょうか。
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