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美の呪力 の商品レビュー

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23件のお客様レビュー

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少し前に岡本太郎ブー…

少し前に岡本太郎ブームがあったけれど、そこでは岡本太郎は、テレビに出ていた岡本太郎でしかなく、はっきりいって野暮ったかった。復元された巨大壁画も、はっきりいって、「デカい、すごい」くらいにしか感じられない人が多かったと思う。本も売れた。けど、この本はあまりフィーチャーされなかった...

少し前に岡本太郎ブームがあったけれど、そこでは岡本太郎は、テレビに出ていた岡本太郎でしかなく、はっきりいって野暮ったかった。復元された巨大壁画も、はっきりいって、「デカい、すごい」くらいにしか感じられない人が多かったと思う。本も売れた。けど、この本はあまりフィーチャーされなかったようだ。僕はこの本が岡本太郎のベストだと思う。ここには岡本太郎の着想、言動の意味が、凝縮されている。岡本太郎を知りたいなら、この本をまず買うべき。

文庫OFF

アンドレ・ブルトンの…

アンドレ・ブルトンの魔術的芸術をご存知だろうか。この本は岡本太郎にとっての魔術的芸術であろう。太陽の塔・眼を見開く絶叫の芸術家とはすこし違う、岡本太郎がそこにいる。

文庫OFF

2026/03/06

岡本太郎の芸術論はおもしろい!熱くほとばしる感情と冷たく鋭利な論理の融合から編み出される文章に引き込まれてどんどん読めてしまう。古代芸術や原始的な美術が持つ神秘性、力強さ、美しさをこれほど熱く語れるのは岡本太郎の他にいないんじゃないでしょうか。やっぱり私たち人間は、本能的に、プリ...

岡本太郎の芸術論はおもしろい!熱くほとばしる感情と冷たく鋭利な論理の融合から編み出される文章に引き込まれてどんどん読めてしまう。古代芸術や原始的な美術が持つ神秘性、力強さ、美しさをこれほど熱く語れるのは岡本太郎の他にいないんじゃないでしょうか。やっぱり私たち人間は、本能的に、プリミティブな芸術作品に惹かれてしまうのかもしれないですね。DNAに刻まれた猿の時代の遠い記憶が呼び起こされるからなのかな。

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2025/12/19

 人間が本来持っている生の感情を表現したものにこそ美が存在しているという。これは単純に権威に反抗しているのではない。「赤」つまり「血」、そしてそれは「生」であり「人間」であるという一貫した軸がある。だからこそ荒唐無稽なように見えて、それが何であるかを理解できる作品が生まれるのでは...

 人間が本来持っている生の感情を表現したものにこそ美が存在しているという。これは単純に権威に反抗しているのではない。「赤」つまり「血」、そしてそれは「生」であり「人間」であるという一貫した軸がある。だからこそ荒唐無稽なように見えて、それが何であるかを理解できる作品が生まれるのではないかと思う。

Posted byブクログ

2025/10/11

「タローマン」きっかけで岡本太郎の著作を読むようになった。生きるということ、創造するということに対する真摯なまでに直向きな感情と人間が持つ呪術的な力への信奉が大変興味深い内容でした。特に仮面に対する考察は、太陽の塔や一見奇怪な岡本太郎の作品に通じるものがある気がしました。他の著書...

「タローマン」きっかけで岡本太郎の著作を読むようになった。生きるということ、創造するということに対する真摯なまでに直向きな感情と人間が持つ呪術的な力への信奉が大変興味深い内容でした。特に仮面に対する考察は、太陽の塔や一見奇怪な岡本太郎の作品に通じるものがある気がしました。他の著書もぜひ読んでみたいと思います。

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2025/01/05

有名なフレーズ「芸術は爆発だ」の意味するところが、この本を読むとわかる(ような気になれる)。 火と水についての章が特に説得力があって興味深かった。気になる画家の火の描写に注意して絵を見ると、その画家の世界の捉え方が見えてくるかも。

Posted byブクログ

2023/11/18

岡本太郎の著書は不思議な魅力があって、一見すると個々の芸術に関する考察や批評なんだけれども、それらを通して人間や人生についての深い洞察が語られていて、かつその多くが「生きること」について掘り下げて考えるスタイルなので、読んでいて生きるエネルギーが湧いてくるというか、生きていること...

岡本太郎の著書は不思議な魅力があって、一見すると個々の芸術に関する考察や批評なんだけれども、それらを通して人間や人生についての深い洞察が語られていて、かつその多くが「生きること」について掘り下げて考えるスタイルなので、読んでいて生きるエネルギーが湧いてくるというか、生きていることの実感を得たくなるんですよね。 本作も、様々な美や芸術の世界における「石」「血」「怒り」「仮面」「火」「夜」の性質や意義を考察するというものなのに、読んでいて不思議と力が湧いてくる気がします。 美術や芸術、あるいは民族学や人類学の観点からの評論集という読み方もできますが、それらを通じて「人が生きること」について考察した哲学書として読むこともできますし、そういう意味では強く生き抜くための「自己啓発書」として読むこともできるのではないでしょうか。

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2023/01/03

凡人の私には理解(読解?)するのが難しかった。 民族史とか芸術とかに興味があって、いろいろ背景を知っている人にはもっと面白く感じるのかも。

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2021/04/23

2月にあった岡本太郎展のグッズ販売で、いいなと思った手ぬぐいが売り切れていて腹立ち紛れに手にとったこの本が思いのほか凄くて買って帰った。 縄文土器の美を公に広めたのが彼だというのはよく知られているけど、他にも仮面、火、石、あやとり、戦国時代の兜といった事象に感受性を刺激されてい...

2月にあった岡本太郎展のグッズ販売で、いいなと思った手ぬぐいが売り切れていて腹立ち紛れに手にとったこの本が思いのほか凄くて買って帰った。 縄文土器の美を公に広めたのが彼だというのはよく知られているけど、他にも仮面、火、石、あやとり、戦国時代の兜といった事象に感受性を刺激されていることに共感。太陽の塔って謎めいている。その謎めき加減はこういう太古から通じる、はっきりとは表にでてこない感覚、恐ろしさの入り混じった感覚につながっているんだなと思った。 この前投稿した「ゆふ」という画集にも同じようなことが書かれていたんだけど、「没入する自分を客観視する、俯瞰する目、遊びがあってこその芸術」ということをタロウさんもおっしゃっている。古典芸能や演劇やバレエを見に行くのに、お話の筋や登場人物を見るというよりそれを役者やダンサーがどう演じるかというほうに興味があって見に行く。なるほどなあ。

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2016/07/13

大阪万博の制作と並行して著されたと言う『岡本太郎による世界美術館』的なエッセイ。 怒り・憤り・畏れ… 太郎なりの美的感性から評されるテーマはゴッホ、ピカソ、ゴダールらの著名美術作品のみに留まらず、作者不明の作品、聖地、土着の祭り・儀式など、アミニズム・シャーマニズムに根差した有形...

大阪万博の制作と並行して著されたと言う『岡本太郎による世界美術館』的なエッセイ。 怒り・憤り・畏れ… 太郎なりの美的感性から評されるテーマはゴッホ、ピカソ、ゴダールらの著名美術作品のみに留まらず、作者不明の作品、聖地、土着の祭り・儀式など、アミニズム・シャーマニズムに根差した有形・無形の『美』にも及ぶ。 “才能と技巧は違う。技巧を伴わない才能こそが芸術。” 評論の形を取りながら、各々に挑み向き合う様な、ほとばしる言葉は、全編にパワーが漲っている。 この空気感から『太陽の塔』は産まれたのだなと。

Posted byブクログ