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絹靴下殺人事件 晶文社ミステリ
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絹靴下殺人事件 晶文社ミステリ

アントニー・バークリー(著者), 富塚由美(訳者)

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絹靴下殺人事件 晶文社ミステリ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 晶文社
発売年月日 2004/02/29
JAN 9784794927408

絹靴下殺人事件

¥2,420

商品レビュー

3.1

10件のお客様レビュー

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2025/01/18

 アントニイ・バークリーによる「ロジャー・シェリンガム」シリーズ4作目(1928年)。  前作を読んだショックから立ち直りつつあったので読んでみたが、それとは違う意味で本書もショックだった。  絹のストッキングで首を吊っていた女性の事件が連続して発生し、果たしてこれは、『切...

 アントニイ・バークリーによる「ロジャー・シェリンガム」シリーズ4作目(1928年)。  前作を読んだショックから立ち直りつつあったので読んでみたが、それとは違う意味で本書もショックだった。  絹のストッキングで首を吊っていた女性の事件が連続して発生し、果たしてこれは、『切り裂きジャック』を思わせるような猟奇的連続殺人事件なのかどうかという中で、小説家の自称アマチュア探偵シェリンガムは、前作であのような目にあったものの、どうやら不可解な事件を解き明かしたい気持ちの方が勝ったようでありながら、やはり気にしているのか、今回は最初から警察と手を結び、共同戦線で挑むことにしたのだが。  きっとバークリーのことだから、今回もよくある探偵ものとは違い、どんな罠を張り巡らせているか分からないと、ナンセンス的なものも含め様々な展開を想定していたので、却って戸惑ってしまう部分もあったのだが、これはバークリーが『彼の中に於ける探偵小説というもの』を書いたら、こうなりますということなのだろうか?  ということであるのならば、時代的なものは考慮しても仕方がないと思っても、疑問に感じた点は結構あり、時間調整なんてきっちりできるのだろうかとか、ちょっと加減を誤ればそれどころではないだろうとか思った中でも、さすがに最後のあのやり方だけは、常軌を逸しているようで不快感しか湧かなかった。  それでも探偵としての誇りに賭けて、何が何でもそうしてやるぞといった気概には、当時のイギリスに於ける未解決事件の多さに対してバークリー自身が抱いていた、忸怩たる思いが含まれていたのかもしれないが、それも彼自身が抱いていた探偵小説に対する思いと、まるで矛盾したかのような本書の展開に於いては空々しさだけが虚しく残るようであったし、冒頭の献辞で『自分自身に捧げる』といったイギリス人特有のブラックユーモアが、日本人の私には時に笑えないものがあるように、何か共感できないすれ違い感を抱いたことで、結局バークリー自身は何をやりたいのかという疑問点に至ってしまった。  更にそうした疑問は、結末が明らかに前作ありきなことからも感じられて、それがまるでバークリーが帳尻合わせをしたようにも感じられたことが、本書を読んで最もショックだったことであり、これまでのシリーズ3作は全く異なる独自の路線でいっていたのに、何故ここに来ていきなり関連性を持たせようとしたのか、それが分からず、ただ本来のシリーズものであれば関連性があって当然のような点が真逆になるところは、彼らしいということなのか。  それとも、彼自身は別に拘りなど無くて、実は本書のような探偵小説を書きたかったんだといった思いが潜んでいるのかもしれず、私がここまで読んできて何となく感じたことは、少々度の過ぎた捻くれ者なのではないかということであり、それは上記した献辞や、このシリーズの探偵の職業が小説家という点からも、まるでバークリー自身を写し取ったかのような滑稽な悲劇を、彼自身がフィクションで自虐的に楽しんでいるような印象を受け、そんな中を傍若無人に駆け回るシェリンガムは、まさに彼自身の内なる思いを投影しながら、何があっても気が付いたらいつも通りの佇まいでいる、彼の虚しい一人遊びと言ってしまうと、少々残酷であろうか。  ただ、そうした思いは、これまで以上に支離滅裂なシェリンガムのキャラクターからも感じられて、それは人間の良いところも不愉快なところも伴った複雑さだけに最早留まらず、女性蔑視を思わせる発言をしたかと思ったら、これ以上罪の無い女性が死に続けるのは耐えられないと言ったり、復讐に関する子供染みた考えは当時の時代背景もあるのだろうか、こうしたバークリー自身とも捉えられそうな内なる暴走が、シリーズ5作目となる「毒入りチョコレート事件」では、本来であれば主役のシェリンガムを、他の5人に紛れさせて大人しくさせたのではないかと穿った見方までしてしまいそうな、あるいは本書がシリーズに於けるシェリンガムの頂点で、そこから先はバークリーとシェリンガムを切り離して、新たなバークリーの実験的試みを垣間見ることができるのだろうか(終盤に犯罪者の心理に興味を持たせているのが、今後の指針ともなりそう)、いずれにしても、6作目が楽しみになったことは間違いないのだと思う。

Posted by ブクログ

2024/12/27

*:.。.*:+☆ 年末ひとり英国ミステリフェア第二弾*:.。.*:+☆ ロジャー・シェリンガムもの4作目。 ロジャーの元に、ロンドンに出たまま消息を絶った娘の行方を探して欲しいという手紙が新聞社気付で届きます。 早速調べてみると、娘は数週間前に絹のストッキングで首を吊って死...

*:.。.*:+☆ 年末ひとり英国ミステリフェア第二弾*:.。.*:+☆ ロジャー・シェリンガムもの4作目。 ロジャーの元に、ロンドンに出たまま消息を絶った娘の行方を探して欲しいという手紙が新聞社気付で届きます。 早速調べてみると、娘は数週間前に絹のストッキングで首を吊って死んでいた事が判明。 最近同様の事件が続発していることを知ったロジャーは、一連の事件が自殺を装った殺人なのでは?という疑惑を抱きますが・・。 タイトルに"殺人事件"と、入ってもうてるのでネタバレにならないと思いますが、今回はロジャーが女性ばかりを狙った連続殺人事件に挑みます。 いつもと違うのは、今までのように既に起こった事件に対してあれこれ推理するのではなく、現在進行形で事件が起こっているものに対して捜査する点ですね。 なので、今回のロジャーは前作で一本取られたスコットランド・ヤードのモーズビー首席警部らと共に"事件現場"に立ち会う経験もしているんですよね。 ただ、せっかく現場にいるのに警察の方々のテキパキとした仕事ぶりを目の当たりにして、身の置き所がなくなってしまうという、愛すべき情けなさがロジャーたる所以ってところでしょうかw。 そんなわけで、話の前半はスコットランド・ヤードと協力体制を取っているせいか、事件を独自捜査したがる被害者の婚約者に対してロジャーが"スコットランド・ヤードが既に捜査をしているのだから、勝手に動くようなまねはしないで"てな感じの事を言っているのを読んで、"どの口が言うか!"と思わず苦笑しちゃいました。 とはいえ、話の後半になると結局ロジャーもアマチュア探偵団を結成して独自捜査をする展開になるんですけどね・・ただ、犯人をあぶりだす為に仕組んだ"実演"はやり過ぎなのでは?と、『ウィッチフォード・・』の"お仕置き"に続く炎上案件のニオイがした次第です。 と、色々無茶もしつつ奮闘した甲斐があって前作では打ちのめされたロジャーが、この度は見事に名誉挽回できて何よりです。 何といってもラストの台詞にはやられた!って感じですね(うーん、痛烈!)、この台詞は前作と対になっているので、是非『ロジャー・シェリンガムとヴェインの謎』を読んでから、本作を読まれることをお勧めします~。

Posted by ブクログ

2024/11/03

シェリンガムどうした? 珍しく正統派な感じで、いつものユーモアはこの作品にはほぼない。 やっぱりシェリンガムにはもっとやらかしてもらって、ユーモアたっぷりの方が好きだなぁ。 若い女性が連続してストッキングで首を吊って亡くなるというおぞましい事件の割には、全く重々しい感じはなく...

シェリンガムどうした? 珍しく正統派な感じで、いつものユーモアはこの作品にはほぼない。 やっぱりシェリンガムにはもっとやらかしてもらって、ユーモアたっぷりの方が好きだなぁ。 若い女性が連続してストッキングで首を吊って亡くなるというおぞましい事件の割には、全く重々しい感じはなくて、明るめなのが良い。 ラストの解決方法はちょっとさすがにどうかと思うよ…(^_^;) もっと違う方法はなかったのかと思うけど、バークリーだからこそやってしまうんだろう┐⁠(⁠´⁠ー⁠`⁠)⁠┌ あ〜ドキドキした!! 毎回ライバル心を燃やしてるモーズビー警部との対決。今回は…!? そしてまたラスト1行で(⁠ノ⁠*⁠0⁠*⁠)⁠ノ 『ロジャー・シェリンガムとヴェインの謎』を先に読むことをオススメします。

Posted by ブクログ

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