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時間のかかる彫刻 創元SF文庫
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商品詳細
内容紹介 | 内容:ここに、そしてイーゼルに. 時間のかかる彫刻. きみなんだ!. ジョーイの面倒をみて. 箱. 人の心が見抜けた女. ジョリー、食い違う. <ない>のだった-本当だ!. 茶色の靴. フレミス伯父さん. 統率者ドーンの<型>. 自殺 |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社/ |
発売年月日 | 2004/12/13 |
JAN | 9784488619022 |
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時間のかかる彫刻
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時間のかかる彫刻
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3.1
10件のお客様レビュー
異色作家スタージョン…
異色作家スタージョンの独特の味がここにある。珠玉の短編集。
文庫OFF
初スタージョン。『ここに、そしてイーゼルに』以外は割とすんなり読めた。『ここに、・・・』は、悪ふざけが過ぎると思った。やりたいこと全部やっちゃいました感たっぷりの作品だった。個人的には『箱』『ジョリー、食い違う』『人の心が見抜けた女』がお気に入り。全体的にSF色は薄いが、ついつい...
初スタージョン。『ここに、そしてイーゼルに』以外は割とすんなり読めた。『ここに、・・・』は、悪ふざけが過ぎると思った。やりたいこと全部やっちゃいました感たっぷりの作品だった。個人的には『箱』『ジョリー、食い違う』『人の心が見抜けた女』がお気に入り。全体的にSF色は薄いが、ついつい読みいってしまう何かがあった。
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作者の経歴の中では後期(~末期)に位置する中短編集。 原典は『Sturgeon Is Alive and Well...』(1971年)で、 この本は最初の邦題『スタージョンは健在なり』の改題版。 思索の中でルドヴィゴ・アリオストの長編叙事詩 『狂えるオルランド』の物語と戯れ、 ...
作者の経歴の中では後期(~末期)に位置する中短編集。 原典は『Sturgeon Is Alive and Well...』(1971年)で、 この本は最初の邦題『スタージョンは健在なり』の改題版。 思索の中でルドヴィゴ・アリオストの長編叙事詩 『狂えるオルランド』の物語と戯れ、 傍目には奇怪な行動を取り続ける画家が、 スランプを脱却するまでの心の動きをグネグネと綴った中編 「ここに、そしてイーゼルに」(1954年)+短編11編。 ヒューゴー賞、ネビュラ賞を受賞した表題作 「時間のかかる彫刻」 (1970年)は、 盆栽も人間の精神も、完成までには紆余曲折、 まるで時間のかかる彫刻作品のようなもの―― という話なのだが、 過去いくつかスタージョン作品を堪能してきて初めて 「ウッ」とたじろいでしまった。 テーマには頷けるが、盆栽を、よりよい形に導くことと、 病気になって不安に襲われる女性を 快方に向かわせることが同列に語られていて、 男が気に入った女を更に 自分好みのタイプに仕立て上げようとするかのような雰囲気に モラハラの匂いを感じてゲンナリしたのだった。 サイコホラー漫画、 円山みやこ「葉隠しの家」【※】を連想したからかも―― というのは言い過ぎかもしれないが(笑)。 【※】実際に起きた誘拐監禁事件がモチーフで、 少女を意のままにしようとする犯人と、 見て見ぬフリを決め込む母親が 盆栽の枝ぶりを矯正する様子が描かれる。 https://booklog.jp/users/fukagawanatsumi/archives/1/4883793109 それはさておき、 スタージョンにとって四番目の「運命の人」の存在が よくも悪くも随所に見え隠れ。 女が男あるいは子供たちのために自己犠牲を払う話からは、 作者が惚れた女性に様々な――過分な―― 期待を寄せていたのではないかと思わされ、 その点にも少々「何だかなぁ」と。 面白かったのは、本当は嫌なのに離れられない、 過去の因縁に縛られた 歪んだ友情を描いた「ジョーイの面倒をみて」(1971年)。 これは共依存か……。
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