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時間のかかる彫刻 の商品レビュー

3.1

10件のお客様レビュー

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異色作家スタージョン…

異色作家スタージョンの独特の味がここにある。珠玉の短編集。

文庫OFF

2019/10/18

初スタージョン。『ここに、そしてイーゼルに』以外は割とすんなり読めた。『ここに、・・・』は、悪ふざけが過ぎると思った。やりたいこと全部やっちゃいました感たっぷりの作品だった。個人的には『箱』『ジョリー、食い違う』『人の心が見抜けた女』がお気に入り。全体的にSF色は薄いが、ついつい...

初スタージョン。『ここに、そしてイーゼルに』以外は割とすんなり読めた。『ここに、・・・』は、悪ふざけが過ぎると思った。やりたいこと全部やっちゃいました感たっぷりの作品だった。個人的には『箱』『ジョリー、食い違う』『人の心が見抜けた女』がお気に入り。全体的にSF色は薄いが、ついつい読みいってしまう何かがあった。

Posted byブクログ

2019/05/31

作者の経歴の中では後期(~末期)に位置する中短編集。 原典は『Sturgeon Is Alive and Well...』(1971年)で、 この本は最初の邦題『スタージョンは健在なり』の改題版。 思索の中でルドヴィゴ・アリオストの長編叙事詩 『狂えるオルランド』の物語と戯れ、 ...

作者の経歴の中では後期(~末期)に位置する中短編集。 原典は『Sturgeon Is Alive and Well...』(1971年)で、 この本は最初の邦題『スタージョンは健在なり』の改題版。 思索の中でルドヴィゴ・アリオストの長編叙事詩 『狂えるオルランド』の物語と戯れ、 傍目には奇怪な行動を取り続ける画家が、 スランプを脱却するまでの心の動きをグネグネと綴った中編 「ここに、そしてイーゼルに」(1954年)+短編11編。 ヒューゴー賞、ネビュラ賞を受賞した表題作 「時間のかかる彫刻」 (1970年)は、 盆栽も人間の精神も、完成までには紆余曲折、 まるで時間のかかる彫刻作品のようなもの―― という話なのだが、 過去いくつかスタージョン作品を堪能してきて初めて 「ウッ」とたじろいでしまった。 テーマには頷けるが、盆栽を、よりよい形に導くことと、 病気になって不安に襲われる女性を 快方に向かわせることが同列に語られていて、 男が気に入った女を更に 自分好みのタイプに仕立て上げようとするかのような雰囲気に モラハラの匂いを感じてゲンナリしたのだった。 サイコホラー漫画、 円山みやこ「葉隠しの家」【※】を連想したからかも―― というのは言い過ぎかもしれないが(笑)。 【※】実際に起きた誘拐監禁事件がモチーフで、    少女を意のままにしようとする犯人と、    見て見ぬフリを決め込む母親が    盆栽の枝ぶりを矯正する様子が描かれる。    https://booklog.jp/users/fukagawanatsumi/archives/1/4883793109 それはさておき、 スタージョンにとって四番目の「運命の人」の存在が よくも悪くも随所に見え隠れ。 女が男あるいは子供たちのために自己犠牲を払う話からは、 作者が惚れた女性に様々な――過分な―― 期待を寄せていたのではないかと思わされ、 その点にも少々「何だかなぁ」と。 面白かったのは、本当は嫌なのに離れられない、 過去の因縁に縛られた 歪んだ友情を描いた「ジョーイの面倒をみて」(1971年)。 これは共依存か……。

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2013/04/21

サンリオSF文庫の『スタージョンは健在なり』を改題復刊したもの。 中篇『ここに、そしてイーゼルに』が凄かった。

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2013/02/04

晩年のスタージョンの作品集。著者が自薦する「ここに、そしてイーゼルに」が飛び抜けてる。これだけ中編。

Posted byブクログ

2012/07/18

うーむ。 分かりやすいのは分かりやすいのだが、何書いてるのか分からないのが結構ある。 再読が必須。 スタジョーンのテクノロジー感がなんとなく分かる。

Posted byブクログ

2011/10/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

な、長かった……。 シオドア・スタージョンの短編集、ようやく読了である。 1番印象的だったのが「箱」だった。

Posted byブクログ

2011/02/18

全体的に私にはわかりづらかった。 SFを期待して読み始めたんだけどSFじゃないのもいくつか入ってるらしかった。 文章の後にたまに付け加えた説明っぽく()で囲まれた文が続く時が多数あったけどあれはかっこは必要ないんじゃないかな? 無い方がスムーズに読める気がする。 12個のお話...

全体的に私にはわかりづらかった。 SFを期待して読み始めたんだけどSFじゃないのもいくつか入ってるらしかった。 文章の後にたまに付け加えた説明っぽく()で囲まれた文が続く時が多数あったけどあれはかっこは必要ないんじゃないかな? 無い方がスムーズに読める気がする。 12個のお話が入ってて、その中の「箱」は私は好きだった。 SFにもいろいろ種類があると思うけど、地球を出て宇宙、他の星に行くお話。 このタイプのSFがやっぱり好きだなと思った。

Posted byブクログ

2009/10/04

『スタージョンは健在なり』(サンリオSF文庫刊)改題。ただしサンリオ版は未読のため、まるっきり同じ本かは不明。 全12編の短編集。 ヒューゴー/ネビュラ賞受賞作からSF法螺話まで、多彩な作品集なので退屈しない。 この人の長編を読んだことがある人なら、是非短編も。当たり外れはあるか...

『スタージョンは健在なり』(サンリオSF文庫刊)改題。ただしサンリオ版は未読のため、まるっきり同じ本かは不明。 全12編の短編集。 ヒューゴー/ネビュラ賞受賞作からSF法螺話まで、多彩な作品集なので退屈しない。 この人の長編を読んだことがある人なら、是非短編も。当たり外れはあるかもしれないけれど。

Posted byブクログ

2009/10/04

『スタージョンは健在なり』待望の復刊。「そして、ここにイーゼルに」の飛躍するイメージにただただ感嘆。そして、表題作の最後の数行の感動することといったら! 絶品です。でも、ちょっとSF度が低めなのは残念。

Posted byブクログ