商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 法政大学出版局 |
発売年月日 | 2004/12/10 |
JAN | 9784588120169 |
- 書籍
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眩暈
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眩暈
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商品レビュー
4.3
4件のお客様レビュー
自分には、この作品は登場人物の勘違いによる「ドタバタ喜劇」にしか読めませんでした。普通の芥川賞受賞作品の良さも中々理解することの難しい私の読解力では限界があり背伸びしすぎました。以下は、ChatGPTによる本作の読みどころです。********** エリアス・カネッティの『眩暈...
自分には、この作品は登場人物の勘違いによる「ドタバタ喜劇」にしか読めませんでした。普通の芥川賞受賞作品の良さも中々理解することの難しい私の読解力では限界があり背伸びしすぎました。以下は、ChatGPTによる本作の読みどころです。********** エリアス・カネッティの『眩暈』(Die Blendung)は、20世紀文学の中で特に独特な作品の一つです。この作品の読みどころは、次の点にあります: 心理描写の深さ: 主人公ピーター・キーンは、孤独で他者との関わりを極度に恐れる人物です。彼の内面世界の複雑さと、外部世界との乖離が、カネッティの緻密な描写によって鮮明に描かれています。 言語と権力のテーマ: 言語の力や人間関係における権力構造が重要なテーマです。カネッティは、言葉がいかに人間を支配し、操るかを探求しています。 社会批判: 小説はナチズムや全体主義に対する批判を含んでおり、カネッティの時代背景を理解することで、作品のテーマやメッセージがより深く感じられるでしょう。 風変わりな登場人物たち: 本作には奇妙で記憶に残るキャラクターが多数登場し、彼らの異常な行動や思考が物語の中で独自の魅力を放っています。 哲学的な問いかけ: 孤立、狂気、人間の存在意義など、深遠な哲学的テーマが作品全体に散りばめられており、読者に考えさせられる内容となっています。 これらの点を意識しながら読むことで、カネッティの複雑な世界観をより深く理解し、作品の魅力を存分に楽しめるでしょう。
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寝静まった本屋のなかに漂う人魂の話(冒頭)に思わず惹かれて読み始めたけど、難しい。どんどん難しくなっていく。狂った人ばかり出てくる。圧倒される。妄想をどんどん膨らませて外界との繋がりがついになくなってしまう人間が描かれているようだった。それはまったくの他人事というよりは、身に覚え...
寝静まった本屋のなかに漂う人魂の話(冒頭)に思わず惹かれて読み始めたけど、難しい。どんどん難しくなっていく。狂った人ばかり出てくる。圧倒される。妄想をどんどん膨らませて外界との繋がりがついになくなってしまう人間が描かれているようだった。それはまったくの他人事というよりは、身に覚えのあるものだった。
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ノーベル賞作家カネッティの代表作。 本読みを自称するのであればこれは必読だろう。 当代随一の東洋思想学者であるペーター・キーンが織りなす悲喜劇。 膨大な個人蔵書に埋もれて孤独に生きる・・・なんて夢想をしたことがある人は多いと思うが、主人公はまさにその状態。 しかしそこから...
ノーベル賞作家カネッティの代表作。 本読みを自称するのであればこれは必読だろう。 当代随一の東洋思想学者であるペーター・キーンが織りなす悲喜劇。 膨大な個人蔵書に埋もれて孤独に生きる・・・なんて夢想をしたことがある人は多いと思うが、主人公はまさにその状態。 しかしそこから群衆に飲み込まれ、狂気に至る。 東洋思想の学者でありながら何でそこまで矮小なんだという突っ込みをしつつも(まあ現在の中国や日本を見る限りこんなもんかな、と妙に納得もするのだが)、精神的に引きこもっている小説はやはり抜群に面白いのだ。 「家で読書ばかりしてないで外で遊んで人生経験積むことが大事」的な論調はよく目にするし、事実そういう単純な考えの人が多い世の中ではあるが、この小説はそこを更に乗り越えた感じだろうか。 何とも受け取り方は難しいのだ。 最後に救いがあるかと思いきや、やや投げっ放しなところもあるので。 ただ群衆はこの小説を読むわけないし、理解されたくもないのだ。 女の尻でも追いかけていれば良い。 この小説でもそう言っている。 いろいろ言いたいことはあるのだが、上手くまとめられなかった・・・。 ただこの作品は自分の読書歴において転換点となるのではないかと思わせるほど強烈な印象を残してくれた。
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