商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日本放送出版協会 |
発売年月日 | 2004/12/24 |
JAN | 9784140810101 |
- 書籍
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戦争請負会社
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商品レビュー
4.1
15件のお客様レビュー
日本人が言う戦争は、もうそれこそローマ時代くらいまでさかのぼってしまいそうなくらい、古いものなのかもしれない。 嫌だと感情的になる前に、現状を知るべきなのに。
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PMF(Private Military Firm)と呼ばれる戦争を請け負う民間企業について、その閉ざされた実態をくまなく調査し、PMFという新たな産業の勃興がいかに国家の安全保障や軍事に影響を与えるかという理論的考察をまとめた労作。 20世紀後半の経済政策を巡る様々な議論の中...
PMF(Private Military Firm)と呼ばれる戦争を請け負う民間企業について、その閉ざされた実態をくまなく調査し、PMFという新たな産業の勃興がいかに国家の安全保障や軍事に影響を与えるかという理論的考察をまとめた労作。 20世紀後半の経済政策を巡る様々な議論の中で、最も重要なテーマの一つは民営化であろう。ハイエクの経済理論に基づき、「小さな政府」を志向するために、鉄道・エネルギー・通信など様々な産業が民営化され、その流れは未だに止むことはない。そうした民営化の流れにおいても、「暴力」を独占的に司るが故に民営化され得ない領域だとみなされていた軍事も、実は民営化という市場原理主義の流れにあることが本作では示される。 ビジネスの観点でこの事象を捉えるなら、民営化というアウトソーシングビジネスである以上、そこにはアウトソーシングビジネスに共通するフレームワークを用いて分析することが可能である点は非常に興味深い。一般論として、何をアウトソースするかは、「その業務がコアか、ノンコアか?」、「その業務は固定的に発生する業務か、変動的に発生する業務か?」などの切り口に基づいて意思決定がなされるが、それはPMFとて例外ではない。 前者の切り口であれば、軍事支援企業という形で、軍隊におけるノンコア業務である食糧補給や衛生などの補助業務を請け負うPMFが存在する。また、後者の切り口であれば、大量の軍事力を迅速に提供することができる軍事役務提供企業や、高度な軍事戦略立案を担当する軍事コンサルタント企業などが存在する。PMFという新たな産業が与える影響を分析する際に、このような類型化は極めて重要なものとなる。 また、国家がPMFに軍事をアウトソースする最大の理由は、自分たちで抱え込むよりも安いコストで目的を達成できるからに他ならない。しかしながら、安易なアウトソーシングは例えば以下のようなリスクを生み出す可能性がある。 ・国家内の軍隊よりもPMFを優遇することにより軍隊の不満が高まり、軍部クーデターの発生リスクが高まる ・本来国家が果たすべき国民の安全保障が金銭により解決される問題となり、結果として低所得層の安全保障が希薄になる 出版は2003年とかなり古いが、非常に刺激的であり、PMFの重要性が増しつつある現代において、このテーマを考える上での基礎的な概略を掴める一冊であると思う。
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[ 内容 ] 国家の軍事業務を代行する、それが軍事請負企業だ。 冷戦終結後、各国が軍縮に向かい、軍務の外注化を進めると、請負業界は大きく成長した。 業界の市場収入は、年間1000億ドルにも上る。 非合法の取引、政治家との癒着などあまりにも不透明な軍事請負業の全貌を、米ブルッキング...
[ 内容 ] 国家の軍事業務を代行する、それが軍事請負企業だ。 冷戦終結後、各国が軍縮に向かい、軍務の外注化を進めると、請負業界は大きく成長した。 業界の市場収入は、年間1000億ドルにも上る。 非合法の取引、政治家との癒着などあまりにも不透明な軍事請負業の全貌を、米ブルッキングズ研究所の気鋭の研究者が初めて明らかにする。 [ 目次 ] 第1部 勃興(戦争民営化の時代か?;軍事民営化の歴史;民営軍事請負業を見分ける;なぜ安全保証が民営化されたか?) 第2部 組織と活動(世界に広がる軍事請負業;民営軍事請負企業の分類;軍事役務提供企業 エグゼクティブ・アウトカムズ社;軍事コンサルタント企業 MPRI社;軍事支援企業 BRS社) 第3部 さまざまな問題(請負契約のジレンマ;市場力学と安全保障の世界的崩壊;民間企業および文民と軍人の均衡;公共の終焉は民営軍事か;道徳と民営軍事請負企業;結論) [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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