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バレンボイム/サイード 音楽と社会
3,080円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | みすず書房 |
発売年月日 | 2004/07/20 |
JAN | 9784622070948 |
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バレンボイム/サイード 音楽と社会
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バレンボイム/サイード 音楽と社会
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商品レビュー
3.8
10件のお客様レビュー
今のイスラエルとガザの戦争で言及された本として紹介された。イスラエルはバレンボエムが、ガザはパレスチナでのサイードとしてである。ただ、その対立がわかりにくい。 実例としてイスラエルでバレンボエムがワーグナーを演奏したことの問題点が指摘されている。日本の例では、中国や韓国で君が代...
今のイスラエルとガザの戦争で言及された本として紹介された。イスラエルはバレンボエムが、ガザはパレスチナでのサイードとしてである。ただ、その対立がわかりにくい。 実例としてイスラエルでバレンボエムがワーグナーを演奏したことの問題点が指摘されている。日本の例では、中国や韓国で君が代を演奏した場合の問題点であろう。 音楽に国境はなしということが、いかにいいかげんなことであるかがよくわかる。
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- ネタバレ
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バレンボイムはユダヤ系ロシア人の指揮者で、イスラエルでワーグナーを指揮し、話題に(糾弾)。 サイードはパレスチナ出身。この2人は友達という。 後半は、ワーグナーについて語る。結局は、どんな芸術でも受け入れる柔軟さが必要ということか。
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クラシック音楽が好きなので、たまに聴きに行くわけですが、同時に、これからもこういうものが、より多くの人が、気軽に楽しめる形で残ってほしい、と思っています。 多様な音楽やエンターテイメントが存在するなかで、なぜ、わざわざ18-19世紀の古めかしい音楽か。 正月のウィーン...
クラシック音楽が好きなので、たまに聴きに行くわけですが、同時に、これからもこういうものが、より多くの人が、気軽に楽しめる形で残ってほしい、と思っています。 多様な音楽やエンターテイメントが存在するなかで、なぜ、わざわざ18-19世紀の古めかしい音楽か。 正月のウィーンフィル ニューイヤーコンサートの指揮をしたダニエル・バレンボイムは、音楽が、信仰、自由への欲求、体制への反抗といった、かつての役割と分断された今、その力は「人間のいちばん奥底にある思考や感情の内面的プロセスとの相似」にあると言います。 人間はどのように自分自身と付き合うのだろう。実存の問題とどう付き合うのだろう。 社会における自分の位置という問題に、どう付き合うのだろう。自分自身をどう見るのだろう。 不安や苦悶にどのように対処するのか。喜びには、どう対処するのか。(中略) そこには相似(パラレル)が、それこそ何百となく存在する。 誰もが内面生活において経験するプロセスの相似物だ。 良い演奏は、なんとなく風景やシチュエーションが目にうかび、自分を重ね、また頑張ろうという気持ちになったり、こんなものが聴けてよかったと思ったりする。 そういう意味で「音楽は人生の学校として最良のものであり、同時にまたそこから逃避するためのもっとも有効な手段にもなる」と。 とはいえ、この学校は義務教育ではないので、選ばれ、残っていくためには、もう少し親しみやすい内容や形で、買い求めやすいお値段で、相手に伝わるプロモーションをして、提示していくことが必要でしょう。 20世紀以降の、難解で「理解し、吸収するにはずっと多くの努力が必要」な現代音楽は、素人には、居心地が悪いだけで、誰のために何を目指しているのか良くわからない。 音楽をやる方にはぜひ、そういう方向ではなくて、多くの人に伝わり、影響を与えられる方向へ、創造の力を向けてほしい。 この本は、イスラエル国籍を持つ、ユダヤ人指揮者バレンボイムと、エルサレムに生まれた、パレスチナ人批評家サイードの対談集。 二人は、戦乱状況にある故国の学生音楽家を集めたワークショップでオーケストラを編成し、99年には、あの「のだめ」でR'sオーケストラが演奏したベートーベン交響曲第7番(べとしち)のドラマティックな演奏を行っている。 「紛争がいつの日か解消されるのであるとすれば、それは争っているもの同士が互いの接触を通じて問題を解決していくことによってしかありえない」 ここでもまた、互いを知るという面では学校であり、同時にある面では逃避でしかない音楽。 依然かの地の平和への道のりが険しいのも、また現実である。
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