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バレンボイム/サイード 音楽と社会
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バレンボイム/サイード 音楽と社会

ダニエル・バレンボイム(著者), エドワード・W.サイード(著者), アラ・グゼリミアン(編者), 中野真紀子(訳者)

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バレンボイム/サイード 音楽と社会

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 みすず書房
発売年月日 2004/07/20
JAN 9784622070948

バレンボイム/サイード 音楽と社会

¥3,080

商品レビュー

3.8

10件のお客様レビュー

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2023/12/13

今のイスラエルとガザの戦争で言及された本として紹介された。イスラエルはバレンボエムが、ガザはパレスチナでのサイードとしてである。ただ、その対立がわかりにくい。  実例としてイスラエルでバレンボエムがワーグナーを演奏したことの問題点が指摘されている。日本の例では、中国や韓国で君が代...

今のイスラエルとガザの戦争で言及された本として紹介された。イスラエルはバレンボエムが、ガザはパレスチナでのサイードとしてである。ただ、その対立がわかりにくい。  実例としてイスラエルでバレンボエムがワーグナーを演奏したことの問題点が指摘されている。日本の例では、中国や韓国で君が代を演奏した場合の問題点であろう。  音楽に国境はなしということが、いかにいいかげんなことであるかがよくわかる。

Posted by ブクログ

2018/10/11
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※このレビューにはネタバレを含みます

バレンボイムはユダヤ系ロシア人の指揮者で、イスラエルでワーグナーを指揮し、話題に(糾弾)。 サイードはパレスチナ出身。この2人は友達という。 後半は、ワーグナーについて語る。結局は、どんな芸術でも受け入れる柔軟さが必要ということか。

Posted by ブクログ

2015/12/27

クラシック音楽が好きなので、たまに聴きに行くわけですが、同時に、これからも­こういうものが、より多くの人が、気軽に楽しめる形で残ってほしい、と思っています。­ 多様な音楽やエンターテイメントが存在するなかで、なぜ、わざわざ18-19世紀の­古めかしい音楽か。­ 正月のウィーン...

クラシック音楽が好きなので、たまに聴きに行くわけですが、同時に、これからも­こういうものが、より多くの人が、気軽に楽しめる形で残ってほしい、と思っています。­ 多様な音楽やエンターテイメントが存在するなかで、なぜ、わざわざ18-19世紀の­古めかしい音楽か。­ 正月のウィーンフィル­ ニューイヤーコンサートの指揮をしたダニエル・バレンボイムは、音楽が、­信仰、自由への欲求、体制への反抗といった、かつての役割と分断された今、その力は­「人間のいちばん奥底にある思考や感情の内面的プロセスとの相似」にあると言います。­ 人間はどのように自分自身と付き合うのだろう。実存の問題とどう付き合うのだろう。­ 社会における自分の位置という問題に、どう付き合うのだろう。自分自身をどう見るのだろう。­ 不安や苦悶にどのように対処するのか。喜びには、どう対処するのか。(中略)­ そこには相似(パラレル)が、それこそ何百となく存在する。­ 誰もが内面生活において経験するプロセスの相似物だ。­ 良い演奏は、なんとなく風景やシチュエーションが目にうかび、自分を重ね、­また頑張ろうという気持ちになったり、こんなものが聴けてよかったと思ったりする。­ そういう意味で「音楽は人生の学校として最良のものであり、同時にまた­そこから逃避するためのもっとも有効な手段にもなる」と。­ とはいえ、この学校は義務教育ではないので、選ばれ、残っていくためには、もう少し親しみ­やすい内容や形で、買い求めやすいお値段で、相手に伝わるプロモーションをして、提示­していくことが必要でしょう。­ 20世紀以降の、難解で「理解し、吸収するにはずっと多くの努力が必要」な現代音楽は、­素人には、居心地が悪いだけで、誰のために何を目指しているのか良くわからない。­ 音楽をやる方にはぜひ、そういう方向ではなくて、多くの人に伝わり、影響を与えられる方向へ、­創造の力を向けてほしい。­ この本は、イスラエル国籍を持つ、ユダヤ人指揮者バレンボイムと、エルサレムに生まれた、­パレスチナ人批評家サイードの対談集。­ 二人は、戦乱状況にある故国の学生音楽家を集めたワークショップでオーケストラを編成し、­99年には、あの「のだめ」でR'sオーケストラが演奏したベートーベン交響曲第7番(べとしち)の­ドラマティックな演奏を行っている。­ 「紛争がいつの日か解消されるのであるとすれば、それは争っているもの同士が互いの接触を­通じて問題を解決していくことによってしかありえない」­ ここでもまた、互いを知るという面では学校であり、同時にある面では逃避でしかない音楽。­ 依然かの地の平和への道のりが険しいのも、また現実である。­

Posted by ブクログ

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