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雷鳥の森 大人の本棚
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雷鳥の森 大人の本棚

マーリオ・リゴーニステルン(著者), 志村啓子

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商品詳細

内容紹介 内容:向こうにカルニアが. 猟の前夜. オーストラリアからの手紙. 懐かしきアメリカ. アルバとフランコ. 星月夜のキツネたち. ポーランドでの出会い. 雪原の彼方に. 森の奥で. 昇任試験. オーストラリア人との猟. 猟の終わり
販売会社/発売会社 みすず書房
発売年月日 2004/07/22
JAN 9784622080510

雷鳥の森

¥2,860

商品レビュー

4.8

5件のお客様レビュー

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2021/12/19

しびれる。 (2018/11/24) とだけブクログに書いて、三年以上放置していた本。 実際には上の一言を書いた時は三分のニしか読んでいなかった。(メモ代わりに書いただけだった、スミマセン。) やっと全部読み終わり、これ、高倉健だよ、と意味不明の感想を夫に口走る。 男は黙っ...

しびれる。 (2018/11/24) とだけブクログに書いて、三年以上放置していた本。 実際には上の一言を書いた時は三分のニしか読んでいなかった。(メモ代わりに書いただけだった、スミマセン。) やっと全部読み終わり、これ、高倉健だよ、と意味不明の感想を夫に口走る。 男は黙って背中で、の本。 それなのに。 この硬派な語り口の、それでいて滑らかな雰囲気に、完全に飲まれてしまい、何も感想が言えなくなる。 戦争、山、狩、犬、暖炉、酒、チーズ、あたたかな家族の横顔、この本のどこを切っても、なぜか懐かしい空気を感じた。 印象的だったのは、猟の前夜、懐かしきアメリカ、雪原の彼方に。 圧巻だったのは、なんといっても、昇級試験。 これは、この一冊の中でまったく異色の一編なのだけど、田舎から試験のためだけに上京する体験をしたことのあるすべての人に、共感の嵐を感じてもらえると思う。 訳者後書きを読んで、最初の短編、向こうにカルニアが、の意味をようやく理解する。 全てはここから始まっていたんだ。 国境と戦争に翻弄された、20世紀のアルプスの人々の怒りと、自然への畏敬の念に、胸がいっぱいになってしまった。 ひとつ、気になったのは、聞きなれない地元の固有名詞が容赦なく頻発するため、それが人名なのか、猟犬の名前なのか、野生の生き物の種類の名前なのか、スープなのか、タバコなのか、はたまた他の何かなのか、なかなかわからなくて大変だった。 注釈は親切なので、読者が勘を冴えさせて読むしかない。 その能力が私には無くて、ちょっと大変だったわけです。

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2021/05/09

戦争と狩猟と森についての短編集。素朴で強い文章がめちゃくちゃ好き。戦争が変えた、ものや人、変わらない故郷の森、その中を猟犬の遠吠えが響くのを現実として感じます

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2010/07/29

胸の奥がしんとして、涙が出てくるような短篇の数々。 ナチス・ドイツの強制収容所を転々とさせられた後、オーストリアの収容所を脱出し、故郷イタリアを目指してひたすら歩き続ける兵士(リゴーニステルン自身の姿でもある)を描いた「向こうにカルニアが」。 その内面を吐露する場面は描かれない...

胸の奥がしんとして、涙が出てくるような短篇の数々。 ナチス・ドイツの強制収容所を転々とさせられた後、オーストリアの収容所を脱出し、故郷イタリアを目指してひたすら歩き続ける兵士(リゴーニステルン自身の姿でもある)を描いた「向こうにカルニアが」。 その内面を吐露する場面は描かれないが、解放に沸く人々を避け、“雑草が生いしげる道の端を見つめながら歩”くその姿に、荷馬車の荷台から空を眺めて涙するその姿に、兵士の負った心の傷の深さを思う。

Posted by ブクログ