商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 実業之日本社/ |
発売年月日 | 2004/07/25 |
JAN | 9784408534602 |
- 書籍
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追憶のかけら
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追憶のかけら
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商品レビュー
4.2
36件のお客様レビュー
終戦直後に自殺した小説家の手記。巧妙に埋め込まれた謎に、手記をめぐっての息をもつかせぬ 展開。少々ぶ厚いが、一気に読み切ってしまった。 実は再読だったんだが、適度に忘れてたのもあって二度目も充分楽しめました。 傑作
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やっぱり裏切らない貫井さん。これまでの作品からだいたいどんなジャンルかは想像してたけど、殺人事件は起こらず、手記の裏側に潜む謎に迫っていくミステリとは夢にも思わず。少々人物の関係性を整理するのが時々煩わしく思うことはあったものの、全体の評価からすると些末なことでした。 旧仮名遣い...
やっぱり裏切らない貫井さん。これまでの作品からだいたいどんなジャンルかは想像してたけど、殺人事件は起こらず、手記の裏側に潜む謎に迫っていくミステリとは夢にも思わず。少々人物の関係性を整理するのが時々煩わしく思うことはあったものの、全体の評価からすると些末なことでした。 旧仮名遣いの作中作も引き込まれたし、何より話の展開も登場人物の感情も二転三転、最後は知らない間に主人公の松嶋に感情移入させられてました。
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わたし(松嶋真司)は、明城大学の国文学の講師だ。 妻とはあることが原因で夫婦喧嘩。 わたしが愛想を尽かされ一人娘(里菜)を連れて実家に帰ってしまった。ある日最愛の妻(咲都子)は、暴走者にはねられ帰らぬ人となってしまった。 咲都子は、松嶋と付き合う前は人も羨むような男と交際...
わたし(松嶋真司)は、明城大学の国文学の講師だ。 妻とはあることが原因で夫婦喧嘩。 わたしが愛想を尽かされ一人娘(里菜)を連れて実家に帰ってしまった。ある日最愛の妻(咲都子)は、暴走者にはねられ帰らぬ人となってしまった。 咲都子は、松嶋と付き合う前は人も羨むような男と交際していたが、松嶋を選び結婚した。咲都子の父親は、同大同学部の麻生教授だ。結婚を決める理由にそのことは一切関係ないと著書に書いています。 自宅アパートの前で知らない男が待っていた。名刺には「増谷富昭」と携帯番号だけだ。 増谷は、「先生は佐脇依彦という名をご存知ですか?」「終戦後に数本の小説を発表したことがある人物ですが」 「佐脇の未発表原稿があるのです。それを先生にご覧いただきたいのですが」原稿は手記(五十六年前の原稿)で佐脇が命を絶つ直前に書かれたものです。なぜ佐脇が自ら命を絶ったのか、その理由が克明に綴られています」と…。未発表の原稿なら是非とも読みたいと思い原稿のコピーを預かった。 松嶋は、学者と雖も一介の講師、安月給で働き、この手記を元に論文を発表すれば注目されるかもしれないという淡い期待を抱いて読み始めたところから物語が始まります。 手記の信憑性を巡り原稿のコピーは、贋作だと麻生教授から指摘を受けた。しかも論文が学会で発表された後である。 汚名返上をするため、真相究明の手掛かりを求めて松嶋は動き出した。手記に登場する人物が、今も存命だった。幸いなことに事情説明をして面会を求めると快諾してくれた。手記に書かれている人物は間違いがないといってくれた。その後手記の内容から現在の松嶋に二転・三転と畳みかけるように災厄と謎が起き始めた。以上が小説導入部分の骨子です。 僕には、主人公がお人好しに思える。出会った人には簡単に騙され挙句の果てには、「あなたは、○○か」と罵倒される始末だ。 慎重さが足りないと言えば、しっかりと裏付けを取るべきだが、見えない悪意の黒幕は巧妙で破滅に追い込む手口は推理が出来ない。 松嶋に瑕疵はなく、逆恨みなら愚か者の仕業ですね。 読書は楽しい。
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