商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/ |
発売年月日 | 2004/10/30 |
JAN | 9784105450014 |
- 書籍
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黙って行かせて
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3.7
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ナチス親衛隊員だった母親の過去を娘(著者)が必死に問いつめてゆく、哀しく壮絶なノンフィクション。 映画『この世界の片隅に』を観てから、戦争は個人レベルの目線で見ていった方が自分の中に落とし込めるものが多いと思ってる。 この本もとても興味深い内容で、そして読みやすかったです。 ナ...
ナチス親衛隊員だった母親の過去を娘(著者)が必死に問いつめてゆく、哀しく壮絶なノンフィクション。 映画『この世界の片隅に』を観てから、戦争は個人レベルの目線で見ていった方が自分の中に落とし込めるものが多いと思ってる。 この本もとても興味深い内容で、そして読みやすかったです。 ナチスが行ったことは残虐非道で、この著者の立場からしても責めるべきはナチスや母なのだが、 戦時下他の国も人をたくさん殺していたわけで、 人を殺したら誉められる時代なわけで、 そんな特殊な世界で生きるのに自分の意思で自分の国のカリスマ的統率者を盲信したとして、 母親の考えは果たして「頭おかしい」と言えたのか。 もちろんナチスに傾倒しなかった人も、そんな世でも流されなかった人は多くいたんだけど。 著者だって、流されてユダヤ人夫婦に暴行してるんだよね。 人を殺したら責められる、きちんと罰せられるこの世界に生きてる自分がこの時代の人を責めるのは なんだかお門違いというか、ずるいんじゃないかとも、思ってしまった。
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タイトルからではよくわからない内容である。ナチス親衛隊のユダヤ人強制収容所に勤務し、焼却炉でユダヤ人を償却した母親が施設に入っている。その施設に会いに行き、母親のその当時のことを聞きだす娘の話である。会話体であるのですぐに読めるが、強制収容所のことをまったく知らない学生にとっては...
タイトルからではよくわからない内容である。ナチス親衛隊のユダヤ人強制収容所に勤務し、焼却炉でユダヤ人を償却した母親が施設に入っている。その施設に会いに行き、母親のその当時のことを聞きだす娘の話である。会話体であるのですぐに読めるが、強制収容所のことをまったく知らない学生にとってはなんのことかよくわからないかもしれない。
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トラウマ要因の大渋滞なので万人には勧めない。特に母とのやりとりが絶望的すぎて息苦しくなるくらいきつかった。 "どうかあなたを憎ませて"、この悲痛な訴えがずっしりと重かった。憎みきれない、断ち切れない、どうしたって娘であることから逃れられない、その苦しさとかなし...
トラウマ要因の大渋滞なので万人には勧めない。特に母とのやりとりが絶望的すぎて息苦しくなるくらいきつかった。 "どうかあなたを憎ませて"、この悲痛な訴えがずっしりと重かった。憎みきれない、断ち切れない、どうしたって娘であることから逃れられない、その苦しさとかなしさが、この本全部を覆っているように感じた。
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