商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 理論社/ |
発売年月日 | 2004/07/01 |
JAN | 9784652005248 |
- 書籍
- 児童書
青いイルカの島
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青いイルカの島
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商品レビュー
4.3
6件のお客様レビュー
島で暮らしていた少女は、ラッコ狩りに来た、アリュート人に親類や村の人々を殺されてしまう。 アリュート人がいなくなってしばらくすると、白い帆の船に乗ってきた白人の人たちに船にのせてもらえ、島をでることになるが、少女と弟のラーモは船に乗り遅れてしまい、島で2人ぼっちになってしまった。...
島で暮らしていた少女は、ラッコ狩りに来た、アリュート人に親類や村の人々を殺されてしまう。 アリュート人がいなくなってしばらくすると、白い帆の船に乗ってきた白人の人たちに船にのせてもらえ、島をでることになるが、少女と弟のラーモは船に乗り遅れてしまい、島で2人ぼっちになってしまった。その後少女とラーモは2人で島で暮らすが、島にいた野犬の群れにラーモが殺され、ついに少女は1人で島に暮らすことになる。 この物語は、そんな少女が色々な動物に会い、色々な動物と別れ、沢山の事を学び、島で暮らす物語です。 僕は、少女が多くの生き物から学んだ事を島での生活にいかしていくというところが心に残りました。
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島で暮らしていた少女は、ラッコ狩りに来たアリュート人に 親や 部落の人たちを殺されてしまう。 生き残った老人や女の人たちは その後やって来た別の船に乗り島から脱出したが、少女の弟が乗り遅れて島に2人ぼっちになってしまう。さらに、弟が 野犬に襲われて命を落とし、結局ひとりきりで 島で暮らしていくしかなくなる。 生きるために、ありとあらゆる物を見よう見まねで作り、自然や動物とたたかい、仲間の犬や小鳥などと共に幾年も過ごしていく。 最後は、ラッコ狩りに来た船に乗り、島から脱出していくところで終わる。 この物語は すごい昔に実際にあった出来事に脚色をして著者が書きあげたとのこと。 島は、アメリカのサンニコラス島。 自分だったら絶対ムリ。なんて絶対言えない。 そうするより他 無かったんだものね。 とはいえ、少女の逞しさを見習いたいです。
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19世紀半ばに、アメリカ・ロサンゼルス沖の島で実際にあったことを基にした物語。 ネイティブ・アメリカンのガラサット族が平和に暮らす島に、アリュート人(井上靖の「おろしや国粋夢譚」にも出てきたアリューシャン列島に居住する狩猟民族…イヌイット?日本人的な顔の人々)がラッコを大量に狩った(ロシア人に売るためだろう)上に、礼儀を欠いたことから争いとなり、大きな痛手を受けたガラサット族。やがて訪れた白人の船に、全員移住を決意する。船に全員が乗り込んだと思われた時、6歳の少年が1人島に取り残されていることが分かり、その姉カラーナは海に飛び込み島に戻る。 再会の喜びも束の間、弟は野犬に殺されてしまい、カラーナは一人で自然や野獣の脅威と戦いながら、いつか訪れる白人の船を待ち続ける。 カラーナが島に一人で生活することになったのは、12歳の時。もともと島の生活は厳しいため、基本的な生活能力は身についていたが、それでも現代に引き替えれば中学1年生である。なんと賢く、判断力のある少女なのだろう。 彼女の待ち望んだ迎えはなかなか来ず、代わりに恐れていたアリュート人の船が来てしまったりするのだが、常に冷静な判断力で対処する。 最終的に彼女がこの島から出られたのは、取り残されてから18年後。そんな長い時間を生き抜く知恵は、今の時代の我々にはカケラもないだろうなぁ。 本土に連れて来られても、彼女の話す言葉を理解する人はなく…18年前に島を去った仲間たちを乗せた船は、沈んでしまい一人も助からなかったらしい…彼女の18年間をつぶさに知ることは叶わなかったようだ。 作者は、当時のネイティブ・アメリカンの史実や残っている話を調べてこの物語を書いたようだが、創作というにはカラーナの生活の様子はとてもリアルで、細部に渡っている。のぺーっとした今の中学生に是非読んでもらいたい刺激的な一冊だが、いかんせん表紙がイマイチ。 パッケージデザインがカギの時代なので、表紙を変えて、詳しい島内図などもつければ読み込む読者も増えると思うんだけどね〜…。埋もれてしまうのは実にもったいない本だ。2019.8.31
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