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そこでゆっくりと死んでいきたい気持をそそる場所
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そこでゆっくりと死んでいきたい気持をそそる場所

松浦寿輝(著者)

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そこでゆっくりと死んでいきたい気持をそそる場所

1,870

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商品詳細

内容紹介 内容:黄昏の疲れた光の中では凶事が起こる…:モーリッツの銅版画. ゆうすず. プールサイドで. 冷たい深夜の孤独は茴香の馥りがする…:虻. 桃. まず小さな丸いものが. 猿と記号の間に過剰な言葉が繁茂する…:あやとり. 名前. Singes/signes. 詩は意味と無意味の境界で揺らめいて…:同居. 逢引. そこでゆっくりと死んでいきたい気持をそそる場所
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2004/11/25
JAN 9784104717019

そこでゆっくりと死んでいきたい気持をそそる場所

¥1,870

商品レビュー

3.3

11件のお客様レビュー

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2025/04/22

フィリップ・モーリッツの銅版画の表紙、黒で染められた天地・小口と、タイトルによく合う凝った装丁が印象的。フィリップ・モーリッツは初めて知ったけど、検索すると他の作品もとても好み。 中身は表紙の印象とよく似ていて、どろりと黒い沼に沈んでいくような、性と死の匂いを重たくまとった短編集...

フィリップ・モーリッツの銅版画の表紙、黒で染められた天地・小口と、タイトルによく合う凝った装丁が印象的。フィリップ・モーリッツは初めて知ったけど、検索すると他の作品もとても好み。 中身は表紙の印象とよく似ていて、どろりと黒い沼に沈んでいくような、性と死の匂いを重たくまとった短編集。正直言って私には苦手なタイプの作品なこともあり、最初はなかなかピントが合わなかったが、後半、ことばにフォーカスした話が並ぶあたりからは引き込まれた。自分の詩の解剖、再展開というのはちょっと不穏な試みではないかと思いつつ、著者の詩を読んだことのない私としては面白かった。 苦手なところとしては、最初の他者である「母」に性が重なる生々しさが何ともいやな感じ。性は生物として成熟した徴である一方、この作品での性は他者を求めずにはいられない弱さの発露だ。腐りかけた果物のように自己の輪郭を保持しきれない弱さが各所に潜んでいるように思う。

Posted by ブクログ

2024/11/17

詩というものに興味を持ったことはないのだが、詩人の頭の中を少しだけ覗いたような気持ちに。 どの短編も、物語自体より言葉自体に重きが置かれてる感じがして詩人さんの頭の中ってこんなにも言葉に拘るものなんだと。 あと読み進めると退廃とか、死の気配とか、色だとこの本のまんまなんだが、ぐ...

詩というものに興味を持ったことはないのだが、詩人の頭の中を少しだけ覗いたような気持ちに。 どの短編も、物語自体より言葉自体に重きが置かれてる感じがして詩人さんの頭の中ってこんなにも言葉に拘るものなんだと。 あと読み進めると退廃とか、死の気配とか、色だとこの本のまんまなんだが、ぐれーとか黒とか完全モノクロの世界観がまとわりついて離れない。ちなみに本は真っ黒で、挿入画も章ごとにあってそれは全てモーリッツの銅画です。 言葉遊びと言っていいのかわからないけど、彼とかあいつとか、主語になる人物をわざと曖昧にして楽しんでおられる→それに自分も乗っかれると興味深く読めると思う。 読みながらどのタイトルのものかわすれちゃったが、今年この手の本どこかで読んだな、、とブクログを確認してもピンとこなかったので、おそらくmonkeyという雑誌の中のどれかの小説だったように思う。日本人の雰囲気からは外れた外国人の書いた頭の中のような短編だなと。 個人的には、「名前」はよかった。作中に出てくるB、、がロラン・バルト本人を意味してる事に気づいたあたりから。(巻頭にロラン・バルトの言葉が挿入されてる時点で気付くべきなんだけど汗)一気に本自体が興味深いものになっていき、後半になるにつれそれはより深くなっていった。

Posted by ブクログ

2019/03/20

得難い短編集だ。シカケは一流である。含まれる詩がセンチメンタル過ぎない野趣があり、いい。松浦に限らず文学はいいなと思える。『モーリッツの銅版画』『逢引』『そこでゆっくりと死んでいきたい気持をそそる場所』が特に良かった。『半島』といい、装丁がまた気に入った。黒で染められている。

Posted by ブクログ