![カブール・ノート 戦争しか知らない子どもたち 幻冬舎文庫](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001270/0012701491LL.jpg)
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カブール・ノート 戦争しか知らない子どもたち 幻冬舎文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 幻冬舎/ |
発売年月日 | 2004/07/10 |
JAN | 9784344405431 |
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カブール・ノート
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カブール・ノート
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商品レビュー
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5件のお客様レビュー
カブールはアフガニスタンの首都。著者は国連職員としてカブールに赴任していた人で、自分の目で見、自分の耳で聞いた、2000年前後のアフガニスタンの状況が綴られている。著者は言う。「僕は今、何を見ているのか、それだけを書こうと思う」。それもまた一つの視座に過ぎないが、マスコミの「公平...
カブールはアフガニスタンの首都。著者は国連職員としてカブールに赴任していた人で、自分の目で見、自分の耳で聞いた、2000年前後のアフガニスタンの状況が綴られている。著者は言う。「僕は今、何を見ているのか、それだけを書こうと思う」。それもまた一つの視座に過ぎないが、マスコミの「公平な」視点でも、アメリカ側の、あるいはタリバン側の視座でもない、もう一つの視座からのアフガンが語られる。それは時としてショッキングで、西側の報道でしかアフガンを知らない自分は大丈夫なんだろうかと思った。アフガンで何が起きているか知りたい人は、一度読んでおくべきだと思う。
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※このレビューにはネタバレを含みます
アフガニスタンに関する本を読むたび、物事を片方の側面からだけ見ることの危うさに気づかされる。タリバンという、欧米的な一般常識からしたら「悪」の一言で片づけられる存在が、アフガニスタンという場所においてどのような地位を築き、どのように扱われ、民衆の中に根付いていたのか。それを、戦争がどのように様変わりさせたのか。 著者はアメリカがアフガニスタンを攻撃するようになった2000年代初頭にパキスタンやアフガニスタンにUN職員として駐在。現地の激動をつぶさに見、その様子をこの本にまとめた。ここには、一般報道には出てこない現実がある。 2004年に刊行されたこの本の中で、著者は既に、アメリカに与してイスラムと対峙するかのような態度を取ることに警鐘を鳴らしている。96ページ。 「少なくとも日本は反イスラムというレッテルをまだ貼られていないと思う。別にアメリカと喧嘩する必要もないだろうが、この「イスラム対西洋(アメリカ!)」という構造の中で日本が無闇にアメリカについていくと、思わぬ墓穴を掘るかもしれない。むしろ忠告する立場に回るべきではないか。あんまり他人の家に顔を突っ込むなと」 著者のこの先見の明は、日本政府には届かなかった。少なくとも小泉純一郎と安倍晋三は、その時々のアメリカ大統領に盲従し、「イスラムの敵」になることに徹した。それが今後の国際情勢において、どのようなマイナスを生むのか。「イスラムの友人」たちに手を差し伸べる方法は無かったのか。中村哲さんが殺された今、かつての「無分別」が生んだ結果に対し、暗澹たる気持ちになる。 今はウクライナ戦争がはじまり、「イスラム対西洋」の世界観は「ロシア対西洋」になっている。「イスラム対西洋」が消えたわけではないが、明らかに世界のトレンドからは後退している。 日本は今も、「西洋」に常に属し、相手に反発している。「ロジアと西洋の両方に忠告する立場」を取るチャンスはあったはずだが、そのチャンスは遥か昔に取り逃し、ズルズルと「ロシア対西洋」に巻き込まれている。 中立的な立場に立つのは、今も昔もトルコが上手い。 日本も、そのようになれないのか。そのためには、西洋に対し「基本は仲の良い友人だが、必要な時には毅然とした態度を取る」という、国の姿勢が求められる。 今の日本と、日本の政治家にはそれがない。地理的にも人種的にも歴史的にも、「西洋以外のスタンダード」を打ち出せるはずの条件に恵まれている日本が「個としての意志のある国」になれないのを見続けるのは、やはり辛いところなのである。 今の世界情勢を、著者の山本さんはどう見ているのだろう。やはり、「相手の庭先の問題に首を突っ込むな」とたしなめるのだろうか。
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アフガニスタンから米軍撤退のニュースで再販が決まり、購入していました。日本ではタリバンの人権侵害が大きく取り沙汰されていましたが、その件に関しても歴史の流れと状況説明で知ることが出来ました。現地で実際に活動した人の言葉で知ることができて良かったです。
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