商品詳細
内容紹介 | 内容:観覧車. ソリスト. 灯油の尽きるとき. 戦争の鴨たち. 秋の花火 |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋/ |
発売年月日 | 2004/07/10 |
JAN | 9784163231204 |
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秋の花火
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秋の花火
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商品レビュー
3.7
16件のお客様レビュー
秋の花火 誰の立場で誰を思ってかはっきりせぬままに涙が溢れてくる 老音楽家の人生の終末にかかわる団員たちの感謝と畏敬と嫌悪をみごとにあらわしていた 井筒とのさいごの花火のシーンの官能たるや…
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短編集。 観覧車に閉じ込められた男梅沢の話、観覧車。 天才ピアニストに振り回される旧友修子の話、ソリスト。 若くして義母の介護に明け暮れる恵美子の話、灯油が尽きるとき。 アフガニスタンに渡り戦場の悲劇を撮影しようとしていたカメラマン孝太郎の話、戦場の鴨たち。 天才指揮者の晩年を見...
短編集。 観覧車に閉じ込められた男梅沢の話、観覧車。 天才ピアニストに振り回される旧友修子の話、ソリスト。 若くして義母の介護に明け暮れる恵美子の話、灯油が尽きるとき。 アフガニスタンに渡り戦場の悲劇を撮影しようとしていたカメラマン孝太郎の話、戦場の鴨たち。 天才指揮者の晩年を見届けた楽団のセカンドバイオリン奏者の話、秋の花火。 初読みの作家さん。 読みやすくスラスラ進みますが、どこかがいつも暗い感じ。 色々な方面の話でお得感のある短編集だったとは思います。 介護の話は切実。少し前の話で、今とは少し違うかなとは思いますが、若い主婦が一人で背負うには重すぎる事実と悲しくなりました。 戦場の鴨たちが一番好きでした。
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「観覧者」はまっとうに働いてるとはいえ孤独極まる男女に焦点が当てられ、しかし夜間に観覧車に閉じ込められるという非現実的なシチュエーションだけど、ユーモアと救いのあるラストでなかなか。この二人は今後一緒にお祓いに行って良い仲になるといいね、いや、なってくれ! 「ソリスト」はこれぞ篠田節子!クラシックものの読みごたえは保証付きな感じ。 「灯油の尽きるとき」は介護のしんどさが描かれていて、ただただ哀しい…。一筋の光明のように思えた不倫さえもこの結末。夫や小姑(居ない方がどれだけよいか)の無理解と厚かましさ、主人公の孤独と苦労を分かちやって助けてくれる人間は誰もいない。友達だって何の役にも立ちやしない。(女の友情は~云々といわれるのは、そもそも男は友人にせめて愚痴でも聞いてほしいというほど家庭内で切羽詰まる境遇に追い込まれることが少ないからかもね?) 灯油を重そうに運んでる近所の人を見つけたら車に乗せてやればいいのに、素通りしたクソドライバーが男だったというのもまた腹立たしいね…。つらい…。 「戦争の鴨たち」タイトル通りだったwwww 滑稽でグッド!!私が妻の立場でも勝手に死んでくれと思うwwナイスなやりとりww 「秋の花火」これまた読ませる短編で大満足。音楽の描写だけじゃなくて、人物描写もくどくなくて巧いんだよなぁ。
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