商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日経BP社/日経BP出版センター |
発売年月日 | 2003/02/21 |
JAN | 9784822243197 |
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1990年代後半、大和銀行ニューヨーク支店の巨額損失事件で有罪となった、井口俊英氏のガールフレンドによる手記。結構すさまじかった。想像していたより面白かった。 井口氏と大和銀行の同僚だった明美氏は、17歳も年上の井口氏と、10代の頃に無理やりアメリカに連れてこられてアイデンティテ...
1990年代後半、大和銀行ニューヨーク支店の巨額損失事件で有罪となった、井口俊英氏のガールフレンドによる手記。結構すさまじかった。想像していたより面白かった。 井口氏と大和銀行の同僚だった明美氏は、17歳も年上の井口氏と、10代の頃に無理やりアメリカに連れてこられてアイデンティティ不明になってしまったという共通点から交際するようになる。付き合ってしばらく経った頃(明美氏20代後半、井口氏40代前半)、井口氏が巨額の損失を12年間隠し続けていたことから、アメリカ当局に逮捕されてしまう。出所の時期も不明なまま、裁判や刑期の間、明美氏は井口氏を支え続ける。 事件を知らない人は、井口俊英氏本人が書いた「告白」という本を先に読んでいただきたい。2002年頃読んだが、それは衝撃的だった。 私も明美氏と同じで、20代後半から30代前半までニューヨークに暮らして働いたので、感情や状況がよく理解できる。まぁ私だったら貴重な時期に、バツイチ子持ちで服役中の彼を待たないと思うので、勇気のある決断だ。裁判や刑務所や弁護士や会計士の話も興味深かった。英語に不自由はないとはいえ、明美氏は相当タフだと思う。まぁ確かに、不幸な彼を支える自分に酔っている部分もあるだろう。 現在井口氏は出身の関西に住んでいるという。彼は彼女に相当の借りがあるはずだが、今でも二人は寄り添って幸せなのだろうか。
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