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レヴィ=ストロース 構造 現代思想の冒険者たちSelect
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2003/06/10 |
JAN | 9784062743525 |
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レヴィ=ストロース
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レヴィ=ストロース
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商品レビュー
3.5
3件のお客様レビュー
レヴィストロースの経歴と思想がうまく織り交ぜて描かれている。また親族構造や野生の思考についての説明も丁寧で.今まで読んだ解説本の中では1番納得がいった。彼の言う「構造」がどんなものか、ぼんやりではあるがやっとイメージできるようになった気がする。
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レヴィ-ストロースは、【中略】サルトルの「地獄とは他人のことだ」というよく知られた言葉を引いている。【中略】「汚れたもの」がすべて外部から、つまり「他者から」来るという恐れを子供の時から教え込む近代文明のあり方を示す、「文明」についての民族誌資料に他ならないというのである。そして...
レヴィ-ストロースは、【中略】サルトルの「地獄とは他人のことだ」というよく知られた言葉を引いている。【中略】「汚れたもの」がすべて外部から、つまり「他者から」来るという恐れを子供の時から教え込む近代文明のあり方を示す、「文明」についての民族誌資料に他ならないというのである。そしてそれとは対照的に、われわれの内にこそ汚れたものを生み出す危険があることを意識している「野蛮な人々」の、一見些細な「食卓作法」にまで表れた「世界」に対する感受性のあり方を擁護している。「野蛮な人々」の「地獄とはわれわれ自身のことだ」という主張には「世界」に対する謙虚さへの教えが聞きとれるのだ。
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人格的同一性、つまり歴史の「主体」への願望により「主体」扱いもされず(西洋中心の)歴史の外にうち捨てられた未開人。彼らは世界(自然)との、宇宙との調和的な関係を欲し、自覚せずにそれを体現していた。一方で、近現代の人間は「主体」を担い手とする歴史を手掛かりに、文明という自負のもとに...
人格的同一性、つまり歴史の「主体」への願望により「主体」扱いもされず(西洋中心の)歴史の外にうち捨てられた未開人。彼らは世界(自然)との、宇宙との調和的な関係を欲し、自覚せずにそれを体現していた。一方で、近現代の人間は「主体」を担い手とする歴史を手掛かりに、文明という自負のもとに世界に赴いた。かくして文明vs自然、そして文明vs文明という二項対立の図式を作り、悲劇を経験する。多くの虐殺が起き、人類を滅ぼしうる兵器がつくられ、自然を酷使し続ける生産‐消費の果てなきゲームの時代が到来した。レヴィ=ストロースの中に、この二項対立から脱却し、自然の中での人間の位置を問い直すこと、人間とは何か、ということへの探求を私は感じとる。
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