商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋/ |
発売年月日 | 2003/06/09 |
JAN | 9784167670016 |
- 書籍
- 文庫
損料屋喜八郎始末控え
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商品レビュー
3.6
43件のお客様レビュー
<読了した文庫を文庫…
<読了した文庫を文庫OFFに売却する前に記念としてレビューを書きます。>直木賞作家のデビュー作。時代小説ではあるがこれまでにない分野を開拓した野心作ですネ。チャンバラのシーンはもとよりありますが江戸時代のリース屋さんを営む主人公・喜八郎のビジネスエンターテインメント小説です。文体...
<読了した文庫を文庫OFFに売却する前に記念としてレビューを書きます。>直木賞作家のデビュー作。時代小説ではあるがこれまでにない分野を開拓した野心作ですネ。チャンバラのシーンはもとよりありますが江戸時代のリース屋さんを営む主人公・喜八郎のビジネスエンターテインメント小説です。文体が少し硬いような気もしますが、楽しめた作品でした。
文庫OFF
もう一つ物語に入り込…
もう一つ物語に入り込めないのは、主人公・喜八郎の人物像が明確に浮かんでこないことにある。鋭敏な頭脳の持ち主であることは分るが、過去のいきさつも説明的で物足りなく、現在、どんな思いを抱いて暮らしているのか生活のリアリティーが感じられない。とはいえ、ミステリー的趣向が面白く、伊勢屋の...
もう一つ物語に入り込めないのは、主人公・喜八郎の人物像が明確に浮かんでこないことにある。鋭敏な頭脳の持ち主であることは分るが、過去のいきさつも説明的で物足りなく、現在、どんな思いを抱いて暮らしているのか生活のリアリティーが感じられない。とはいえ、ミステリー的趣向が面白く、伊勢屋の謀略に対抗していくところは大いに読ませる。そして、3作目「いわし祝言」、4作目「吹かずとも」となっていくと、微妙に筆致が変わっていく。極め付けの悪役だった伊勢屋にも、息子を亡くしたという暗い影を持ち、人間の多面性を感じさせる。
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現代の人物やその生き…
現代の人物やその生き様を描こうとすると、さまざまな瑣末な要素を加えなければならないが、時代小説は昔の事だけに、読み手が経験上引っ掛かる事柄も少ない。
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