三日月ジョリー わくわく読み物コレクション3ドルフィン・エクスプレス

竹下文子(著者), 鈴木まもる

• 販売会社／発売会社: 岩崎書店/
• 発売年月日: 2003/04/15
• JAN: 9784265060535

商品レビュー

2024/07/16

　何というか不思議な印象のお話であった。ボスとその母親、レーサーと妹、野心ある女秘書、謎めいたギャンブラー、成長し敏腕を振るようになった社長夫人、そして主人公の物語が複雑に絡み合いまた離れていく。謎が解かれている探偵小説的な部分もありアクション的なハードボイルド的な部分もあり、読んでいて飽きなかったが、やはり全体を貫くテーマとしては「本物」だろう。
　与えられたものでも偽りでもなく自らの手で掴む本物を目指して猫達は足掻いている。それは兄を探す妹も、自らの世界を築き上げたボスも、野心を持った女秘書も社長夫人も、探し歩くギャンブラーも、今も探している主人公も同じだ。タイトルになっている三日月のような何かを目指して空に手を伸ばしている。だが私が注目したいのはそれが掴めなかったとしてもそれでよくまた進むという語りだ。それは優しさであり先に進む道のりを暗示しているようにも感じられる。

2018/06/10

おませになってくる小学校高学年の女子にはまりそうなお話。
テールがかっこいよね。弱きを助け強きをくじく。かっこいい男の見本のような、それでいて少し不良っぽい。女子の視線が熱いです。
隣の部屋のばくち打ちは何か意味があるのかな？１を読んでなくて2から入ったのでとりあえず1を読んでみます。

2014/05/25

とにかくテールくんがかっこいい！ずっとこの本に支えられて過ごしていくんだろうなと思います。
ドルフィンシリーズの中でも、お気に入りの作品です。