血液力 毎日の「食べ合わせ」で病気を治す血液ができる 三日目から実感！千坂式食療法

千坂諭紀夫(著者)

• 販売会社／発売会社: 幻冬舎/
• 発売年月日: 2003/12/15
• JAN: 9784344004399

商品レビュー

2013/04/01

健康本はものすごくたくさん出ているけど、どれも実体験、検証例、医学的や栄養学的な知識に基づいていて、それぞれに説得力がある。
この本もすごく説得力があるし健康になりたいという人に、役立つ本だと思う。
ただ全部を実行するのは大変そう。
こういった健康法は継続してこそ効果があるし、自分が納得して実行しないと続けることができない。自分にあっているかどうかも重要なので、出来そうと思ったところから、少しずつ試してみるといいと思う。

2012/10/21

「身体にいい食べ物は栄養価の高いもの。例をあげれば、牛乳、肉、魚、果物など。」
そう思っていた常識が見事に覆された一冊です。

この本で紹介された「千坂式食療法」（別名因果法）では、良い食べ物を食べれば血液の質が高まって健康になれるという考えを基に、良い食べ物を正しい食べ合わせで食べることを教えています。

食べ物には、血液を薄める「陰」エネルギーと濃くする「陽」のエネルギーがあり、血液を汚す「酸性」性質と、血液を清める「アルカリ性」性質があるそうです。この陰陽・酸アルカリの組み合わせで病気にならない「血液力」がアップできて健康になれるというのです。

今まで健康的だと思っていたステーキは「陽性×酸性」、甘くておいしいアイスクリームやケーキは「陰性×酸性」とあまりいい結果ではありません。こうした食べ物を取った後は、中和させるため、ステーキと一緒に「陰性×アルカリ性」のブロッコリー、ピーマン、レモンなど、甘いものの前には「陽性×アルカリ性」の梅干しを食べるといいのだそうです。

この組み合わせも一覧表になっており、食べ合わせで健康になれる理由と秘訣が書かれていました。婦人病やアレルギーもこれで予防できたり治ったりするというのに驚きました。

そして、作者おススメの一番の健康食は、高圧で炊いた玄米。梅干しやヒジキと昆布を入れて炊くとなおよい皮を剥かない根采類、硬い海藻類をとろけるまで煮込んだもの。味付けは梅干しや生姜がよいそうです。

本当にこの食事で健康アップできるのかしら？
実行してみないとわからないけれど、考えて見れば子どもや若者層ははっきりいってこういう献立は好みではないですね。だから現代は、病弱のようなよわよわしい日本人になってしまったのでしょうか。

「じっくりと煮詰める」「アクをとらない」というおススメの調理法すら、忙しい現代では料理に手間かける人が少ないのかもしれません。薬に頼らずに病気を治したり、健康になりたいのなら、どこまで本気で実行できるか、にかかっていると思いました。

食べ合わせさえしっかりと理解して覚えて実行できれば、必ず健康になれそうな気がします。そうなれば、こんなに安上がりの健康法はないと思いました。

「食の組み合わせ」、簡単なようで奥の深い意義があると悟りました。