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道徳と宗教の二つの源泉(2) 中公クラシックス
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社/ |
| 発売年月日 | 2003/12/10 |
| JAN | 9784121600615 |
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道徳と宗教の二つの源泉(2)
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一言でいえば、主知主義批判と、人間賛歌ならぬ創造的エネルギー(生の飛躍)賛歌を叫ぶ本であり、「進め!」ではなく「進む方向をまず見極めろ」と諭すような本だ。 シロアリの巣はシロアリの拡張された表現型だ。人間の社会も同様である。しかし人間の場合は、遺伝子の青写真にだけ則るのでなく、知性も創造に参加する。こうした知性のおかげで、”自然の意図”を越え出た機械文明にまで発展し、機械によって人間は拡張されつくし、肥大化するに至った。しかしその肥大化によって世界大戦を招くに至る。それはある意味で、日々進歩する科学によって、また知性によって日々磨かれていく道徳によって、このままいけばいつかは自動的に争いのない理想郷に辿り着くという楽観的な考えを打ち砕くものだった。 そうした中でベルクソンは、機械主義の方向を修正する可能性を神秘家に見出す。ベルクソンの言う神秘家は、言ってしまえば神秘(創造的エネルギー)にまみえるという経験をした者のことだ。神秘家は創造的エネルギーに直に触れることによって、人類愛(宇宙愛)を確信する。そして人類愛を実践することで、神秘家に触れた人間が、己の心の内に神秘家の反響(こだま)を聞くようにして、人類愛が人々に分け与えられていく。こうして社会は、攻撃すべき「外」のある「閉じた社会」から、「外」のない「開かれた社会」に漸進的に近づいていく(「漸進的」とは言うものの、その一歩一歩が、社会の安定を揺らがすようなある種危険な革命的一歩であり、それ故に神秘家という選ばれた創造的な開拓者が必要なのだ)。 そして具体的な展望としては、享楽を是とする機械主義が極まで進んでいくと、振り子のように、その反動として、質素を是とする神秘主義が叫ばれだすとベルクソンは説く。それを契機に、神秘家の人類愛を積極的に受容していくことで、科学・機械主義や主知主義だけでは為し得なかった理想郷への前進が行われていくのだ。その際、後ろを振り返れば、神秘主義の準備として、人類を食料生産は始めとした物質的な云々から解放する為に機械主義が発展したのだと捉えることが出来るだろう。つまり振り子というより、螺旋的な上昇運動に近い。そうした運動を齎す力こそが、創造的エネルギーであり、持続であり、生の飛躍であり、神なのだ。 ベルクソンの特徴は、創造的エネルギーに起因する苛烈な肯定性だ。WW1とWW2の中間に位置する、絶望的な時代に書かれた本書でも、その苛烈な肯定性は失われていない。そもそもこの本で書かれている通り、ベルクソンは、書き表せぬ情動を、言葉に暴力を振るうことによって、文にしたためる。こうした哲学らしかぬ生の横溢したエネルギーをひしひしと感じる主張が、私がベルクソンに惹かれる理由だと思う。
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