商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋/ |
発売年月日 | 2003/03/06 |
JAN | 9784167352165 |
- 書籍
- 文庫
完本・文語文
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完本・文語文
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商品レビュー
4.1
8件のお客様レビュー
山本夏彦さんが文語…
山本夏彦さんが文語文のことを書いた長短さまざまな文章を集めた作品。明治の文人たちのエピソードなども数々登場して、面白い。しかし山本氏が語る語彙や事柄について、わからぬことも多く、自分にはすでにたくさんのものが失われてしまっていることを実感した。山本氏は、私のように語彙を失った日...
山本夏彦さんが文語文のことを書いた長短さまざまな文章を集めた作品。明治の文人たちのエピソードなども数々登場して、面白い。しかし山本氏が語る語彙や事柄について、わからぬことも多く、自分にはすでにたくさんのものが失われてしまっていることを実感した。山本氏は、私のように語彙を失った日本人が増えることを覚悟している。だからこそ、そうした語彙にこの作品で別れを告げるようだ。 国語とは何か、ということに興味のある人は面白いと思う。
文庫OFF
とても楽しくよませていただき勉強になった。 著者が「文藝春秋」や「諸君!」などに寄せた文語についての短編が収録されている。 確かに「口語文」にはリズムが無く「文語文」にはリズムがある。 樋口一葉を読むときに必ず感じることである。 瑞々しくて美しい和文が心地よい調子を携えて、まるで...
とても楽しくよませていただき勉強になった。 著者が「文藝春秋」や「諸君!」などに寄せた文語についての短編が収録されている。 確かに「口語文」にはリズムが無く「文語文」にはリズムがある。 樋口一葉を読むときに必ず感じることである。 瑞々しくて美しい和文が心地よい調子を携えて、まるで生きているようである。 私は文語文についてはよく分からないが、確かに著者の考え方に同意できる部分が多い。 しかし、世は良くも悪くも「口語文」の時代となって久しい。 「文語文」は古典として学んでいくことになるであろう。 「文語文」の持つ良さを認識しつつも、私達はこれから長い年月をかけて「口語文」を慈しみ育んでいかなければならないと思う。現代人にとって、また日本人の未来に生きるであろう人にとって、むしろそちらの方が大事だと思う。
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文語文に関する深い思いが、明治・大正期の作家たちの豊富でトリビアルなエピソードと共に記されている。行間には著者の「国語愛」が強く滲んでおり、活字好きには堪らない一冊。ただし、文芸誌の連載をまとめたせいか、いくら強調したいとはいえ、重複する記述が多すぎる。内容が魅力的なだけに、「伝...
文語文に関する深い思いが、明治・大正期の作家たちの豊富でトリビアルなエピソードと共に記されている。行間には著者の「国語愛」が強く滲んでおり、活字好きには堪らない一冊。ただし、文芸誌の連載をまとめたせいか、いくら強調したいとはいえ、重複する記述が多すぎる。内容が魅力的なだけに、「伝わらない」題名と雑に思えてしまう全体の構成も残念。
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