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万葉集(1) 岩波文庫
1,518円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2013/01/18 |
| JAN | 9784003000519 |
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万葉集(1)
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商品レビュー
4.6
10件のお客様レビュー
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「こもよみこもちふくしもよ」なんて、声に出して読むと、響きのよさに、うっとりできます。難しくないんです、おすすめです。
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万葉集はわが国に伝わ…
万葉集はわが国に伝わる最古の歌集。その歌も4500首が収められている。これは文庫版で手ごろなので万葉集を楽しむにはいいかと思う。
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評価を5以上つけることはできないのだろうか。 万葉集やそれ以降の歌集については、角川ソフィア文庫など、初学者向けに秀歌を抜粋して解説してくれているありがたい書籍が各社から出版されている。私も一番最初に手に取ったのはビギナーズクラシックのそれだったし、その後岩波新書の『万葉秀歌』...
評価を5以上つけることはできないのだろうか。 万葉集やそれ以降の歌集については、角川ソフィア文庫など、初学者向けに秀歌を抜粋して解説してくれているありがたい書籍が各社から出版されている。私も一番最初に手に取ったのはビギナーズクラシックのそれだったし、その後岩波新書の『万葉秀歌』を読んで学んだ。しかし和歌というものは、すべての歌を参照し、なぜそれぞれの歌がその巻にその順番で配置されているのかを考えなければ、その真の価値を理解できないのだ。本書を読んでその必要性を痛感した。また、人の鑑賞眼によらず自らの感性に従って歌を評価することの重要性をも改めて感じた。 「紫草のにほへる妹を憎くあらば 人妻ゆゑに我恋ひめやも」 これは天智天皇と深い関係にあった額田王に向けて大海人皇子が詠んだ歌で、時の天皇の恋人との関係を匂わす危険な歌として昔は評価されていたが、現在は酒宴で戯れに詠まれた歌だと評価されている。私が読んだ本では「当時は酒宴の席ではすべてのことが無礼講として許されていた。」との説明があったが、それ以上特に解説もなかったので、今一信憑性にかける情報としか思えなかった。しかし本書にてこの歌の配置されている場所を見れば一目瞭然、恋についての歌を集めた相聞の部ではなく、祭祀や酒宴の席で詠まれた歌を集めた「雑歌」の部に配置されているではないか。これを知り、歌に付された解説を読んでやっと合点がいった。専門家の人々からは何を今更と言われるかもしれないが、永年初学者の私にとって、天皇の思い人との関係をにおわすことが酒宴の席で許されるという事実は受け入れ難いものだったのだ。 笠女郎が大伴家持に向けて詠んだ多くの歌、これもやはり一つ一つ抜粋して載せてしまっては味気ない。「人を恋すると死んでしまうというのであれば、私は何度でも死んでしまっていることでしょう」などと、命をかけて家持に恋しその想いを打ち明けた29首、それが数ページにわたって展開されるのを目の当たりにした人は驚き、胸打たれ、涙を流すことだろう。強い想いを抱きながらも、時に戸惑い、諦めそうになり、それでも深く恋し続ける、その心の変容を表した一連の歌はまるで散文のようで、『源氏物語』の心理描写に勝るとも劣らない。むしろ激情を表し切ったという点から言えば紫式部を遥かに凌駕するであろう。 万葉集を評し書籍に残すのは、皆ことさら優れた文人の方々だ。しかし無数に存在する人間のことだ、その趣向が全員一致しているわけがない。 「北山にたなびく雲の青雲の星離れ行く月を離れて」 これは天武天皇崩御の時、持統天皇が詠んだ歌であるが、多くの書籍で相手にされておらず、本書の解説でも意味不明な歌として扱われている。しかし、私はこの歌に強く惹かれた。山に寄り添いたなびいていた雲が離れてゆく、「星の親父」とも言える月を離れ、星は彼方へと消えていく、その趣きに名状し難い儚さを感ぜずにはおれない。現代的な感性を持つからこそ私はこの歌に惹かれるのかもしれない。 時代によって評価が変わるということは芸術家や作家にしても同じことだ。先行研究は間違いなく重要だが、1億2000万分の1のものの見方で作品を見ることも大事にしなくてはならない。もっとも万葉集を読んでいる国は日本だけではないのだが...。 万葉集は1000年以上の研究の歴史があるにも関わらず、未だに未訓の歌が存在する。本書の編集に携わった人々は、膨大な先行研究や漢籍、現行の研究成果などありとあらゆる情報を参照して訓を施していながら、それでも至らぬところがあるとして、未訓の歌を原文のまま載せ、将来に託すとしている。形だけでも解明できたことにしない学者の方々の真摯な思いに最大限の賛辞を送りたい。私には到底無理な話だが、これだけの情報量を持った本書だ、必ずや後に続く優秀な学者が残された謎を解き明かすであろう。 万葉集は古墳の研究に近い。どれだけ突き詰めようとも、そこに終着点などありえない。その途方も言えない作業に従事する方々に、心からの敬意を表する。私もまずは、本書を皮切りにして残りの4冊を読まなければいけないなと思った。
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