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ムントゥリャサ通りで 小説
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ムントゥリャサ通りで 小説

ミルチャ・エリアーデ(著者), 直野敦(訳者)

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ムントゥリャサ通りで 小説

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 法政大学出版局
発売年月日 2003/10/20
JAN 9784588490248

ムントゥリャサ通りで

¥2,200

商品レビュー

3.8

6件のお客様レビュー

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2018/01/04

 作者のエリアーデは世界的に有名な宗教学者だそうだ。  数多くの宗教関係の本を出版しているが、幻想小説もかなり書いているとのこと。  本書はそんな幻想小説の一つ。  幻想小説、と言われているが、どちらかというとミステリーに近い印象が強かった。  ファルマという老人の回想録...

 作者のエリアーデは世界的に有名な宗教学者だそうだ。  数多くの宗教関係の本を出版しているが、幻想小説もかなり書いているとのこと。  本書はそんな幻想小説の一つ。  幻想小説、と言われているが、どちらかというとミステリーに近い印象が強かった。  ファルマという老人の回想録を中心に物語は進む。  その回想録の中には、確かに幻想的な内容が豊富に含まれているが、その話がどこまで真実なのか、あるいは作り話なのか、その話に絡む現実世界で進行する事件の核心とは、ファルマが一体どこまで真実を知っているのか。  背景には第二次大戦後のルーマニアの社会情勢も絡んでくる。  ラストの一文のインパクトも含めて、先に先に読まずにはいられなくなる面白さはあるのだが、掴みどころがないのも正直なところ。  登場人物の多さも含めて、再読したくなる一冊だった。

Posted by ブクログ

2017/02/11

第二次世界大戦後の東欧、 殊にルーマニアの政治・社会情勢がわからないと 理解しにくいだろう中編小説だが、 わからなくてもモヤモヤしつつ面白い、幻想ミステリ。 主人公はムントゥリャサ小学校の元校長である老人 ザハリア・ファルマ。 かつての教え子の一人、 内務省のボルザ少佐に面会を...

第二次世界大戦後の東欧、 殊にルーマニアの政治・社会情勢がわからないと 理解しにくいだろう中編小説だが、 わからなくてもモヤモヤしつつ面白い、幻想ミステリ。 主人公はムントゥリャサ小学校の元校長である老人 ザハリア・ファルマ。 かつての教え子の一人、 内務省のボルザ少佐に面会を求めたが、 相手には身に覚えがなく、不審人物扱いされて、 翌日、保安警察に連行され、 ボルザの友人でもあるドゥミトレスクに尋問される。 ボルザ少佐への用件は何だったのかと問われたファルマは 異様に回りくどい思い出話を開陳。 内容は過去の記録に照らすと事実だったが、 ボルザの記憶とは一致しない。 ファルマは拘留されたが、 話があまりに長いので紙とペンを与えられる。 長大な時間を行き来し、 複雑に入り組むファルマの昔語りは いつしか外部に漏れ出し、多くの読者を獲得するに至るが、 未だ核心に辿り着かず、役人たちを苛立たせる……。 聞きたい連中と語りたい老人の意図・目的は いつまでも合致せず、平行線を辿るうちに、 老人の与り知らぬところで政治的な事件が起きていて、 聞く側はそれを過去のエピソードと関連づけて 解釈しようとするが 老人は首肯しない――という不条理な展開。 彼は常に低姿勢で言葉遣いも丁寧だが、 実は高官たちを振り回しているのが愉快。  何かをかくすためにお喋りをしてた  ずっと  何かを言わないですますために  えんえんと  (岡崎京子『リバーズ・エッジ』p.219) 彼の態度はこの素晴らしいモノローグを連想させるが、 もしかしたら本当に単純に語りたい、記録したいだけで、 他に目的はなかったのかもしれない、とも思える。 書きたい人 vs 読みたい人 の 着眼点の違いと噛み合わない思惑を巡る物語、 のようにも受け取れた。

Posted by ブクログ

2013/12/14

不思議な読後感。地下の国は黄泉の世界ではなくて、ピラミッド帽子よ、さようならとか星を追う子供と同じ世界なんだと思ってたのに、森に隠されていた宝を掘り出して隠したとか言われたりよくわからない。

Posted by ブクログ

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