商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | みすず書房 |
| 発売年月日 | 2003/12/24 |
| JAN | 9784622070665 |
- 書籍
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アメリカの反知性主義
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アメリカの反知性主義
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商品レビュー
4.1
13件のお客様レビュー
1960年代に書かれたアメリカの反知性主義の本。 まず、ここで述べる反知性主義とは、高等教育を受けた者による啓蒙的ムーブメントに対する反発であり、反教養主義、反アカデミズムと言った方が近いと思う。 ヨーロッパの貴族主義に対する反発、民主主義重視による人民を中核に据えたがる姿勢、...
1960年代に書かれたアメリカの反知性主義の本。 まず、ここで述べる反知性主義とは、高等教育を受けた者による啓蒙的ムーブメントに対する反発であり、反教養主義、反アカデミズムと言った方が近いと思う。 ヨーロッパの貴族主義に対する反発、民主主義重視による人民を中核に据えたがる姿勢、開拓とともに発展したマッチョイズムなどが、上記の知性的なものに対する反発を生み出した。 この反知性主義を、アメリカ史の宗教、政治、実業、教育の各側面においての影響を解説しているので、反知性主義がアメリカ的精神と、最早抜き難く一体化していることがよく分かる。 一方で、反知性主義の攻撃対象となる知識人の側からも分析を行い、体制側に順応するもの、反発して孤高を気取るものを取り上げている。なお、前者後者ともに手放しで評価はしていない。 ベトナム戦争前の本なので、ベトナム戦争によるアメリカの文化的シフトがどのように影響したかが語られないのは残念である。 また、2024年の大統領選でなぜトランプが勝ったか、カマラ・ハリスが負けたかがよく分かる。カマラ・ハリスは、反知性主義に嫌われる知識人ムーブメントを取っていたりゃそりゃ負けるわ。 また、昨今のトランプによるハーバード大攻撃も、象徴としての反知性主義ムーブメントと考えれば納得できる。 なお、本書の訳者について個人的に知っているが、最終章の知識人の解説部分が、実業家から教育者を目指し、おそらく知識人に対して憧れを持つ訳者のなにかに触れたのではないかと思う。
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現代アメリカの政治と社会(’24) https://www.ouj.ac.jp/kamoku/kyouyou/C/syakai/ https://ameblo.jp/yasuryokei/entry-12848331869.html
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ホーフスタッターの有名な本。近年「反知性主義」という言葉が盛んに使われるが、そのもととなっているのはこの著書だ。この本の表紙に写っているのは、「赤狩り」旋風を吹き起こしたマッカーシーである。 反知性主義とは、民主主義や社会主義のようなはっきりとした主義主張のある思想のことではない...
ホーフスタッターの有名な本。近年「反知性主義」という言葉が盛んに使われるが、そのもととなっているのはこの著書だ。この本の表紙に写っているのは、「赤狩り」旋風を吹き起こしたマッカーシーである。 反知性主義とは、民主主義や社会主義のようなはっきりとした主義主張のある思想のことではない。それは、知性的であることに対するさまざまな意味での反感だったり、知性よりも別の人間の側面を優位におくことだったりすることだ。著者は様々な文脈における反知性的態度を一括して「反知性主義」と呼んでいる。著者によれば、アメリカには建国当初からそうした反知性的傾向が強いらしいのだ。 しかし、具体的にどのようなものかを例示しなければ、反知性主義がどういったものであるかは分かりにくいだろう。具体的には、以下のようなものだ。 宗教……進化論に対する対決。知性よりも信仰を重んじるべきだ。大学は信仰を失わせる。 実業界……大学出は役に立たない知識を詰め込んでいる。経験がすべて。 政治……インテリの社会実験は机上の空論を現実に適用する危険なものだ。政治は汚い男社会の原理で動いており、優男の知識人に活躍の余地はない。 労働運動……汗水たらして労働しない知識人に労働運動の主導はできない。 教育……民主的教育は、子供たちに教育を合わせるべきであり、知識を押し付けるべきではない。 日本でもこうした意見はありふれたもので、だれもが日常的に経験したことがあるはずだ。そしてこういう意見も、極端な場合を除けば、尤もなところがある。 感動的なのは、そうした多様な敵対的態度に囲まれた知識人をあつかった最終章である。知識人はどうするべきだろうか。著者は、体制に順応することもひとつの手だとして否定しない。しかし著者の共感は、あきらかに、逆境におかれながらも信念を貫く孤独で不屈な知識人のほうにある。著者はアメリカ社会を批評しながら、そうした社会に生きる知識人を応援しているのだ。
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