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サハラに舞う羽根 創元推理文庫
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サハラに舞う羽根 創元推理文庫

A.E.W.メースン(著者), 古賀弥生(訳者)

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サハラに舞う羽根 創元推理文庫

770

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社/
発売年月日 2003/07/25
JAN 9784488113025

サハラに舞う羽根

¥770

商品レビュー

3.3

3件のお客様レビュー

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2020/10/26

A・E・W・メースン!! 大学生の時に『矢の家』を読んだくらいで、その作品も詳細はもはや定かではないが、××の××をメイントリックにしていたのにとてもガッカリした記憶が鮮明に残っている。 そのメースンの作品を再び読むことになろうとは全く思ってもいなかった!!しかも映画原作という...

A・E・W・メースン!! 大学生の時に『矢の家』を読んだくらいで、その作品も詳細はもはや定かではないが、××の××をメイントリックにしていたのにとてもガッカリした記憶が鮮明に残っている。 そのメースンの作品を再び読むことになろうとは全く思ってもいなかった!!しかも映画原作というから二重の驚きである。よくもまあ100年以上も前の作品を映画化しようと思ったものだ。 で、前述のように『矢の家』では大変失望させられたメースンのこの作品、予想以上に面白かったというのが正直な感想。 「臆病者」の烙印を押された元将校の主人公が自らの誇りを取り戻すため、かつて「臆病者」呼ばわりした同僚を危難から単独救出に向かう。要約すればこれだけの話で、至極単純な構成なのだが、今回は婚約者の女性も同様に主人公を「臆病者」呼ばわりするのがミソ。しかも結構きつい性格をしており、おいおい、ここまで云うかとばかり主人公を貶める。だって周囲を誤魔化すためのダンスでようやく終わりが見えた時に、「何で私がこんなに苦しまなきゃならないの!」なんて云うか、普通!?ここらへんの容赦なさといい、更にこの女性―エスネという名前―を苦しめる盲目になった主人公の登場といい、作者はかなりの小道具を要して物語を盛り上げる。 最初の同僚の救出劇は同僚の口から元恋人に告白されるだけだったので、迫力に欠け、物語の主題は専らこのエスネの揺れる恋心を綴った先駆的ハーレクイン・ロマンス物かと心配したが、やはりトレンチ救出の顛末はもう迫力もので、いつ計画が破綻するものかと緊張感に満ちており、非常に堪能できた。 とにかく、100年以上も前に書かれた作品とは思えぬほど、中東戦争の描写の丹念さや物語の登場人物が織り成す心の綾などが非常に丁寧に描かれ、はっきり云って21世紀に残る作品といっても過言ではないだろう。メースンの評価を改める必要があると本統に痛感させられた。

Posted by ブクログ

2013/02/24

 登場人物一人一人が個性的なんだけど、それぞれが人間としての欠点を持っている。臆病さ、頑固さ、愚鈍さ、うぬぼれ・・・しかしこうした欠点も登場人物たちの個性として落とし込んでいるところもメースンの魅力だろう。どんなに優れた人物であっても短所は持ち合わせている。そういった意味で、この...

 登場人物一人一人が個性的なんだけど、それぞれが人間としての欠点を持っている。臆病さ、頑固さ、愚鈍さ、うぬぼれ・・・しかしこうした欠点も登場人物たちの個性として落とし込んでいるところもメースンの魅力だろう。どんなに優れた人物であっても短所は持ち合わせている。そういった意味で、この作品は英雄たちの物語ではなく、等身大の人間たちの物語だといえる。    それにしても愛ってなんだろうと思わせられる作品ですね。エスネやジャックは一人の人を思うあまりそれ以外の人の気持ちに対して無関心になっています。それがどれほど人を傷つけるのか・・・そのことを想像することすらできない。もしもそれが人を愛することなのだとしたら、愛ってずいぶん残酷なものですね。

Posted by ブクログ

2007/11/24

1882年のイギリス。スーダンへの派兵を前に若き将校ハリーは除隊する。臆病者のレッテルを貼られたハリーの闘いが始まる。プライドと人間としての威厳が守られようとしていた時代の物語。

Posted by ブクログ

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