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日本人が知らない夏目漱石
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 世界思想社/ |
発売年月日 | 2003/07/10 |
JAN | 9784790710004 |
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日本人が知らない夏目漱石
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5年くらい前だろうか、水村美苗さんの影響で、漱石を「近代日本の成立期における代表的知識人=多重言語生活者」という観点で読んでみようと思ったことがあった。とりあえず、小説をすべて読むことにチャレンジした。(結局、「虞美人草」「明暗」「小品集」がまだ読まずに残っている。) という話...
5年くらい前だろうか、水村美苗さんの影響で、漱石を「近代日本の成立期における代表的知識人=多重言語生活者」という観点で読んでみようと思ったことがあった。とりあえず、小説をすべて読むことにチャレンジした。(結局、「虞美人草」「明暗」「小品集」がまだ読まずに残っている。) という話しをしたところ、友人から「これ面白いよ」とこの本をいただいた。 というのも、5年前かな? これも読まずに放置していたのだが、なんとなく読んでみようかな、とふと思い、読んでみた。 内容的には、 ・漱石をニーチェ、とくに「ツァラツストラ」との関係で読んでみる ・漱石と絵画との関係、ラファエル前派、とくにハントとの関係で読んでみる という感じ。 ニーチェやラファエル前派は、漱石の小説のなかでも、直接、言及されているので、まっとうな問題設定だと思うし、内容的にも、充分に説得力のある議論だと思った。 というわけで、読んで、なるほどと思うが、まったく目から鱗が落ちるというほどのものではない。 気になるのは、こうした議論が、本当に「日本人が知らない」ことであったのか?ということ。 あまり漱石を評論したものは、読んでないんだけど、これくらいの議論は、誰かがすでにやってんじゃないの?と思った。 が、著者によると、ニーチェやラファエル前派の影響は、日本人の評論家からは、否定された考えとのこと。本当だとすると、かなり問題だな〜、と思った。つまり、漱石を日本近代文学の代表にするために、外国からの影響を過小評価するというバイアスがかかっているのではないか? 漱石も2年間イギリスに留学していたわけで、留学生活はきびしいもので、外国嫌いになったという面はなくもないだろうけど、相当の影響を受けているはず。また、漱石の日常的な読書のなかにも、英語の本が相当あるので、いろいろな影響をイギリスやヨーロッパから受けているのは、当然のことだと思う。 オリジナルな日本の国民的作者として漱石を位置づけるよりも、世界のなかにいる漱石という位置づけのほうが、欧米化をまさに進めて行った近代日本の代表作家に相応しいのではないかと思う。 あと、これも水村美苗さんの影響なのだが、ジェイン・オースティンにハマっていたことがあって、ドライなユーモアの感覚とか、日常的ななにもないところを写実的にたんたんと書いて行く所とか、なんか読んでいて、漱石みたいだな、と思ったことがある。 漱石とオースティンとの関係についても、誰か、分析してくれるといいのにな、と思った。 とりあえず、漱石を全部読むプロジェクトを再始動してみようと思う。 (小説を読了しても、さらに、「評論」「俳句」「漢詩」「手紙」「日記」「蔵書への書き込み」などなど、たくさんたくさん本はあるので、どこまでいくは分かりませんが)
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夏目漱石って日本じゃ有名なんですが、海外じゃほとんど知られていないんです。寂しい。というわけでダミアン・フラナガンの漱石論文。内容は、別段日本人が知らないようなことでもありませんが、勉強になりました。
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