商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 朝日新聞社 |
発売年月日 | 2003/05/30 |
JAN | 9784022578389 |
- 書籍
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繋がれた明日
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繋がれた明日
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たまたま、護身用にナイフを持っていたばかりに、ちょっとした小競り合いから人を殺してしまった中道隆太。 殺意はなかったけれど、持っていたナイフが殺意の証明になってしまった。 手を出したのは相手が先だったのに、目撃者は隆太が先に手を出したと証言した。 俺だけが悪いわけじゃないのに、どうして俺だけが罪を償わなければならないのか。 納得がいかないまま仮釈放を迎える隆太。 娑婆に出てみれば、世間の風は思った以上に冷たいものだった。 「こいつは殺人犯だ!」 隆太の顔写真の載った新聞のコピーが配られる。 アパートに、実家の近所に、会社に、妹の会社にまで! 罪を償って社会に出てきた人を、温かく迎えることはできるのか。 刑期を終えたら罪はチャラになるのか。 いつまで恨み続けていいのか。 やり直そうと思うことは許されないのか。 少しずつ周囲に心を開き、少しずつ信頼できる人があらわれたと思うと、頑なな拒否に出逢う。 俺だけが悪いのか。 いつまでも悪いというのか。 自問自答を繰り返しながら、自分の罪と向き合う隆太。 目撃者との対面はあれでよかったのかと思うけど、最後のシーンはこれから前向きに強く生きていけるであろう隆太の明日を感じられて、とても良かった。
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未成年による殺人 あまりにも大きすぎる過ちを犯した主人公の葛藤と彼を取り巻く環境や人々、また被害者家族のやりきれない感情の数々 私が少年法に疑問を感じ始めたのは、神戸の事件からだったでしょうか あんな残虐なことをしても少年であるから更生は可能で数年も経てば社会に復帰出来るとする...
未成年による殺人 あまりにも大きすぎる過ちを犯した主人公の葛藤と彼を取り巻く環境や人々、また被害者家族のやりきれない感情の数々 私が少年法に疑問を感じ始めたのは、神戸の事件からだったでしょうか あんな残虐なことをしても少年であるから更生は可能で数年も経てば社会に復帰出来るとする日本の法律は、正直恐ろしかったです 以後、未成年による残虐な殺人は後を絶たず、繰り返される犯罪に、何故人は学べないのか、少しの想像力があれば防げたものはなかったのか、事件を見聞きする度に、人の命の軽さを突き付けられているような気さえしていました 『ナイフで人を刺せばどうなるか想像できなかったのか?』との問いに加害者の少年は『想像を越えていたんだ、人があれほどあっけなく死んでしまうとは思わなかった』と叫んでましたが、きっとそんな事件は山程あるのでしょう この本には、加害者の少年が少年院の中で日々どのように暮らし事件と向き合ったのか、また仮保釈後にはどのような暮らしや生活、人間関係が待っているのかが描かれています 勿論これはフィクションなので、加害者である主人公は随分と恵まれた環境にあると感じましたが、一般的に考えれば再び罪を犯し刑務所に戻りたがる人の気持ちが分かるほどに、刑期満了後の生活は自由とは真逆で、社会的にも精神的にも赦されることはなく、寧ろ塀の外に出てからが本当の意味での懲罰なのではないかとこの本を読んで強く感じました 取り返しのつかない罪を犯してしまう前に、子供達にこそこの本を読んで欲しいと思いました 少年法で守られていているものは、顔や氏名のみで(それすら今はネットで晒されます)、その後何もなかったかのように他の人達同様幸せに暮らせる保障ではないこと 犯罪を減らしていく為には、犯した犯罪にばかり目を向けるのではなく、その後彼らは何を経験しどんな生活を強いられるのか、絶対こうはなりたくないという話をもっと具体的に知る必要があるのではないかと感じました
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派手なアクションもどんでん返しもそして登場人物にさえ華が無い。まるでストーリーが表舞台に出ることも拒むように!そして静けさの中で語られる言葉が響きという力も持って心を突き刺す。殺人-6年間の服役-仮出所という法制度のフィルターを通過して犯罪者、被害者の心理は収束か加速か?恐ろしい...
派手なアクションもどんでん返しもそして登場人物にさえ華が無い。まるでストーリーが表舞台に出ることも拒むように!そして静けさの中で語られる言葉が響きという力も持って心を突き刺す。殺人-6年間の服役-仮出所という法制度のフィルターを通過して犯罪者、被害者の心理は収束か加速か?恐ろしいほどに生々しい両者の本音が文中に散りばめられている。現代社会、被害者にも加害者にも成り得る機会は紙一重、表裏一体。善悪は別に双方の立場を考えるいい参考になった。保護司の仕事に感動。蛇足、殺人の動機--誰でもいいから刺した???
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