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アミティ・「脱暴力」への挑戦 傷ついた自己とエモーショナル・リテラシー
1,870円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 日本評論社 |
| 発売年月日 | 2002/02/20 |
| JAN | 9784535561885 |
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アミティ・「脱暴力」への挑戦
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アミティ・「脱暴力」への挑戦
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『ライファーズ』を読んで、アミティ(犯罪者や薬物依存症者の治療共同体)の活動について書かれたこの本がちょうど図書館にあったので借りてきた。もう10年前の本である。 誰でも暴力の「根」を持っている、と坂上さんが「はじめに」で書いている。「まず、そのことを認め、それぞれがもつ根に...
『ライファーズ』を読んで、アミティ(犯罪者や薬物依存症者の治療共同体)の活動について書かれたこの本がちょうど図書館にあったので借りてきた。もう10年前の本である。 誰でも暴力の「根」を持っている、と坂上さんが「はじめに」で書いている。「まず、そのことを認め、それぞれがもつ根に目を向け、具体的にほぐしていく必要がある」と。 「エモーショナル・リテラシー」という言葉が出てくる。自らの感情を受けとめ、理解し、表現する能力を高めることを意味し、欧米では学校など教育現場でも広く使われている考え方だという。暴力に頼らずに生きていくための一つのツールだと坂上さんは書く。 第1章「閉ざされた感情との出会い」のなかで、山下英三郎さんがこう書いている。 ▼感情をありのままに表すことを「はしたない」と見る社会にあっては、心の中で渦巻いている感情をいかにコントロールし、平静さを保つかということに価値が置かれ、私たちは家庭や学校などで感情を抑制することに腐心してきた。殊に、近代テクノロジーを駆使し科学性や経済効率を追求する社会では、感性や感情といった数値化されにくい領域は軽視され、人の行動も機械的になっていく。そして、感情を顕わにすることのない冷徹な物腰が洗練された行動としてもてはやされる。(pp.17-18) "コントロールできる"ということを、私も求められてきたし、自分でもそうできることがイイことのように思ってきたな、と振り返る。ちゃんとコントロールできるのが大人とでもいうように。たとえば本を読んでいて、映画をみて、人の話を聞いて、つーっと涙が出るとき、周りに人がいると私はそれを隠そうとしてしまう。涙に比べれば、笑いはもう少しオープンにできるけれど、それも、どこかで場の雰囲気を気にしているなと思う。怒りをあらわすときには、ばくはつさせてしまうか、封じ込めてしまうか、どちらにしてもあまりうまく表現できないと感じる。 ずーっとずーっと思い起こしてみると、びーびー泣くとか、こたえようがなくて笑いに逃げるとか、きれたように怒りをあらわすというようなことよりは、言語によって表現することや落ち着いて冷静に表現することを、求められてきたなと思う。感情的であることは、子どもっぽいとか、あるいは「だから女は…」といった批判の口実にされる。(私の書く文章が、ときに「男性かと思っていた」と言われるのは、そのせいかもしれないと思う。) この本は、日本でアミティを学びあってきた人たちの話と、アミティのプログラムの紹介とが収録されている。2章「「隠された過去への叫び」を聴く」の、虐待とカルトからの脱出、バスジャック・少年との16時間とそれから、クスリからの脱出、という3つのお話には、心をうたれた。 アミティで、対等なコミュニティをつくるための前提として、スタッフやレジデント[プログラム参加者]など活動にかかわる人に求められている項目があげられている。 ・観衆ではなく、参加者になる ・固定した役割ではなく、さまざまな役割を担う ・排除するのではなく、受け入れる ・制度やプログラムの見映えよりも、語りやすい「安全な場所」をつくる ・スタッフからの慰めよりもレジデント同士の関係を大切にする ・「治療」としてとらえるのではなく、「学ぶ」というとらえ方をする ・部分的「症状」にとらわれず、一人の人間として「全体」をとらえる ・感情に振り回されるのでなく、自分の感情を使いこなす能力を身につける (pp.125-126) スタッフはこっち側で、レジデントは「更正させるべき」あっち側の人間、というような区別はありえず、そのような線引きは戒められている。アミティのプログラムの実際を紹介しながら坂上さんが書いているのは、「エモーショナル・リテラシーは、私たち全員に問われていることなのだ」(p.188)ということ。 安全に感情を表現できる場が私もほしいし、そういう場をつくることを意識したいと思った。 (10/31了)
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