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戦争の世界史 技術と軍隊と社会
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 刀水書房 |
発売年月日 | 2002/04/05 |
JAN | 9784887082717 |
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戦争の世界史
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戦争の世界史
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私は高校では日本史選択だったので近代史以前の世界史についてあまり知識がなかった。この本には古代から現代にかけての歴史が、戦争を通しての視点から書かれている。 近現代まで戦争が引き起こされる要因は、その戦争が誰かの利益につながっているということであった。すべての戦争に当てはまるわ...
私は高校では日本史選択だったので近代史以前の世界史についてあまり知識がなかった。この本には古代から現代にかけての歴史が、戦争を通しての視点から書かれている。 近現代まで戦争が引き起こされる要因は、その戦争が誰かの利益につながっているということであった。すべての戦争に当てはまるわけではないが、それがたとえ将来的にみて全く生産的ではないとしても、目先の利益に目がくらみ、武力で相手を攻め落としてきたということがこれまでの典型的な例である。 しかし核兵器が完成し、いくつかの国の手に渡ってから状況は一変したのはいうまでもない。核を使用した国には核の報復がなされるという状況が生まれた。これで大国が核兵器を使用することはできなくなった。その一方で、もし核兵器が命を賭したテロリストの手に渡るようなことがあるならば、もう一度使用されることがあるかもしれない。このような事態は絶対に避けなければいけないことは明白であるが、核兵器に代わる生物兵器のような強力な戦争手段の出現にも用心しなければならない。 そしてこれから先、自分の利益に関わらず戦争を起こす者も現れることが必ずないとは言い切れない。それだけでなく、現代の経済構造が破綻してしまったときには必ず戦争が起こると私は考える。戦争を様々な視点から考察するためには、多くの知識を必要とすることを改めて感じた。
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西欧の勃興●マクニール「戦争の世界史」 ●565ページの大著である。1982年刊行の本で、日本翻訳は、2002年です。 しかし面白さは保証します。 宋の時代からの西欧と東洋の相違が、明暗を分けた。 なぜ、西欧だけが、世界の覇権国家群を作り出してきたか。 それは、「戦争のアート化」に拠る戦争のビジネス化、軍事と商業 産業の相互作用であると、マクニールは言い切ります。 ●15世紀までに、西欧は本当に使える大砲を作り上げます。 それを船にのせると、動く城(砲台)です。これで20世紀まで 航空機と潜水艦の登場まで、西欧軍事勢力の優位性が決まったと書いてあります 。(134ページ) 1465年から77年にフランスとブルゴニュー公国で開発された移動可能な攻城砲は、 子細な改良点を除けば、1840年代までつかわれた。された 西欧は、この攻城砲と火薬を持って火薬帝国となり、世界へ発展していきます。 (搾取していきます)(121ページ) ●中国、宋の時代に、市場経済が発展しかけるが、中国の内部、官僚組織に より、この動きは封じられます。しかし、この動きはユーラシアの西の端、 西欧において、複数国家の競合するエリアであり、競争原理が働き、 発展していきます。 ●動機付けは、専門職化された利益追求集団、つまり商人集団、と 専門職業化された暴力集団{アートオブウオー戦争という技術に優れた集団}、 つまり軍人階級が、組織暴力の商業化となり 1500年から1900年の間、西欧の卓越した、ほかの地域に対する優位と なったとします。 20世紀の軍産複合体の前身、「軍事・商業複合体」が民間経済を刺激。 つまり、商人から税金を集めた王侯が、それを資金に戦争を行う。軍人企業家化の 支出が、民間経済を刺激、さらに税収が上がる。そして軍事力が高度化する。 ●民族、国家など人間集団同士の相互作用が、突発的な変化が起こり 歴史が変わる。 ある人間、集団は、食糧をはじめとする生活物資を自分で 生産しなくてもいいように、暴力の専門家となる。マクニールの研究対象は 軍隊組織である。 兵士、戦士が使う「武装の変化」は、内部制約がなくなり、新しい地理空間が 搾取のために広がる。(1ページ) 歴史上の「技術と軍隊と社会」の相互作用を、マクニールは、この本で語ります。
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