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ハイデガー=存在神秘の哲学 講談社現代新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2002/03/20 |
JAN | 9784061496002 |
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ハイデガー=存在神秘の哲学
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商品レビュー
3.8
26件のお客様レビュー
ハイデガーの存在哲学へのまたとない手引き書。 ハイデガーの哲学は内容ではなく「道」であること。 存在は非在であること。 だからこそこの世は「ニヒリズム」であること。 そのことをみなが覚ることを期待したことがナチスに捕らわれた動因だった。 乗り越えるヒントもハイデガーは示していた...
ハイデガーの存在哲学へのまたとない手引き書。 ハイデガーの哲学は内容ではなく「道」であること。 存在は非在であること。 だからこそこの世は「ニヒリズム」であること。 そのことをみなが覚ることを期待したことがナチスに捕らわれた動因だった。 乗り越えるヒントもハイデガーは示していたこと。 印象としては非常に東洋的なものを感じました。 ☆4.5ですね。なんで5じゃないかはいいにくい。5でもいいけど、途中、冗長な気がしたからかな。
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近現代における存在忘却を克服する、というのが主題であるが、理性至上主義や意識中心主義を始めとした形而上の概念を留意すると、結論として「放下」の態度をとりながら存在神秘への眼差しをむけ続けることが「良き」生き方、本来的刻時制に沿った生き方になるとのことだった。しかし、死を引き寄せ「...
近現代における存在忘却を克服する、というのが主題であるが、理性至上主義や意識中心主義を始めとした形而上の概念を留意すると、結論として「放下」の態度をとりながら存在神秘への眼差しをむけ続けることが「良き」生き方、本来的刻時制に沿った生き方になるとのことだった。しかし、死を引き寄せ「近き」生に目を向け続けながら放下して生きるということに対して個人的ではあるがいくつか疑問がある。ひとつは倫理。これは一般的な意味の倫理のことであるが、日常生活を送るにあたって必要不可欠のものである。がしかしこの倫理は「遠き」未来を前提としたものが多いはずであり、どう調整すればいいのだろうか。二つ目は、根源的だが、死の視点から生を見つめて生きることが存在神秘に目醒めるのに重要な生き様とのことだが、これは、この生き方は戦争を肯定してしまう可能性を孕んでしまっているものではないか。戦争という、常に死が隣にいる状況下においてこそ生を感じられるというのは真理の一端だが、しかしもはや我々は戦争を肯定するわけにはいかないはずである。それとも、かの謙信が理想としたような「常在戦場」概念に近しいエートスなのだろうか。分からないことがたくさんあるのでもう一度読み込んでみようと思う。
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『存在と時間』を通読してから、本書を読みました。難解な、というかちんぷんかんぷんな『存在と時間』に一歩近づくことができる、いい本だと思います。
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