イラストでわかる次世代通信のしくみ

後藤健(著者), 本多美雄(著者), 宮津和弘(著者), 森弘好(著者), 大村淳(著者), 鍋島直樹(著者), 館林雅彦(著者), 松崎寛(著者), 庄子允教(著者)

• 販売会社／発売会社: 毎日コミュニケーションズ/
• 発売年月日: 2002/04/01
• JAN: 9784839907044

商品レビュー

2013/07/23

近未来のユビキタス社会の姿を解説した本。
私のやりたい方向性とかなり近いので、とても楽しく読ませてもらったほっとした顔
感想になってしまい恐縮だが、

・ICタグのコストと読み取りの確実性

は非常に大きい問題だと感じたので、私としては、物理学の基礎に立ち戻って異なる方法でタグ付けできれば、ユビキタス社会が大きく進むのではないかと思う。

また、

・データマイニング
・レコメンデーション
・対話型検索システム
・ヒューマンインタフェース
・セキュリティー

といった技術が非常に大切になってくることはよくわかったが、少し疑問なのが、例えばデータマイニング技術は汎用性のあるたった一つの技術なのか、それとも環境依存のものなのかといったことである。前者であるとすれば、一人の天才が作り上げる限られた技術であるし、またそれが世界を支配するとなれば、ある意味独裁的な社会が生まれかねないとも言えなくもない(極論だが)。

しかし、ヒューマンインタフェースは、環境依存の技術であるだろうし、たとえ画一化されたマニュアル的な技術が生まれたとしても、人間という不確実性の高い対象を考えているために、完全なマニュアル化はされないだろうと考える。
よって、私の専門としようか悩んでいるヒューマンインタフェースは、この先ユビキタス社会、いやアンビエント情報社会が実現化される時でも非常に有用なものではないかということが本書から読み取れ、自信を持ってヒューマンインタフェースを身に付けようという気になった。

感想文になってしまい申し訳ないが、私にとって非常に興味深い一冊だった。