ナショナリズムの克服 集英社新書

姜尚中(著者), 森巣博(著者)

• 販売会社／発売会社: 集英社/
• 発売年月日: 2002/11/20
• JAN: 9784087201673

商品レビュー

2010/05/28

姜 尚中と、「国際的…

[文庫ＯＦＦ]

姜 尚中と、「国際的博打打ちにしてジャンル横断的な異色の作家」という森巣 博の対談。森巣の奔放さが読みやすくしてくれる。民族とは何かなど考えさせられる。

2010/05/28

「ナショナリズムとは…

[文庫ＯＦＦ]

「ナショナリズムとはビョーキである」。そのことがよくわかりました。

2024/05/15

日本人としての民族アイデンティティは近代の想像物・捏造物にすぎず、フィクションであるのだから、これを捨て去ればよい、と考えるのであれば、在日韓国朝鮮人の民族アイデンティティも「ただの共同幻想」であり、「われわれus」と「かれらthem」の間に想像上の境界線を引いた「タチの悪い病」ということになる。しかし、これでは具合が悪い。日本人の民族アイデンティティは否定したいが、在日韓国朝鮮人の民族アイデンティティは肯定したい。で、どう折り合いをつけるかというと、「排除され差別されてきた人々は民族概念をもつべき」(p.182森巣氏)であるが、多数者である日本人には民族概念はない、と考える。どうやら日本人も海外に行き、少数者として虐げられれば、日本人としての民族アイデンティティが急に「非・想像物」になるらしい。