ナショナリズムの克服 の商品レビュー
姜 尚中と、「国際的…
姜 尚中と、「国際的博打打ちにしてジャンル横断的な異色の作家」という森巣 博の対談。森巣の奔放さが読みやすくしてくれる。民族とは何かなど考えさせられる。
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「ナショナリズムとは…
「ナショナリズムとはビョーキである」。そのことがよくわかりました。
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日本人としての民族アイデンティティは近代の想像物・捏造物にすぎず、フィクションであるのだから、これを捨て去ればよい、と考えるのであれば、在日韓国朝鮮人の民族アイデンティティも「ただの共同幻想」であり、「われわれus」と「かれらthem」の間に想像上の境界線を引いた「タチの悪い病」...
日本人としての民族アイデンティティは近代の想像物・捏造物にすぎず、フィクションであるのだから、これを捨て去ればよい、と考えるのであれば、在日韓国朝鮮人の民族アイデンティティも「ただの共同幻想」であり、「われわれus」と「かれらthem」の間に想像上の境界線を引いた「タチの悪い病」ということになる。しかし、これでは具合が悪い。日本人の民族アイデンティティは否定したいが、在日韓国朝鮮人の民族アイデンティティは肯定したい。で、どう折り合いをつけるかというと、「排除され差別されてきた人々は民族概念をもつべき」(p.182森巣氏)であるが、多数者である日本人には民族概念はない、と考える。どうやら日本人も海外に行き、少数者として虐げられれば、日本人としての民族アイデンティティが急に「非・想像物」になるらしい。
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固有名詞が数多く登場するため案外スルスルと読み進められなかった。 ナショナリズムとはなんぞや?ナショナリズムをどう捉え、関わるのか?などが体系的にまとめられた本ではなかったように思うが、二人の個人的な経験や思想に触れられたのは、これからナショナリズムの問題を深掘りしたい私にとって...
固有名詞が数多く登場するため案外スルスルと読み進められなかった。 ナショナリズムとはなんぞや?ナショナリズムをどう捉え、関わるのか?などが体系的にまとめられた本ではなかったように思うが、二人の個人的な経験や思想に触れられたのは、これからナショナリズムの問題を深掘りしたい私にとっては非常に有益であった。
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民族とは何か、ナショナリズムとは何かについて意見交換を繰り広げた対談本。 姜尚中さんと森巣博さん二人の個人的な体験を通して、民族や国民国家、ナショナリズムについてお互いの考えを述べています。 本書はナショナリズムとどう向き合うべきかを考えるヒントになります。
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烏兎の庭 第一部 書評 1.16.03 http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto01/yoko/kokufukuy.html
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今から振り返ると、2002年に出ていた対談本として、非常に興味深い。 そしてなんだか楽しく読めてしまったのも、当時は今ほどには状況が悪化していなかったからか。
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今年はオリンピックだそうで、「ニッポン チャチャチャ」とかが蔓延するんだとおもうと「はあー」となる。ぼくは「国」ということを大げさにいうのが苦手。「愛国」や「憂国」を口にする人を見ると、啞然とする。 もう古い本ですが、読みなおした方がいいような気がする。 https://pl...
今年はオリンピックだそうで、「ニッポン チャチャチャ」とかが蔓延するんだとおもうと「はあー」となる。ぼくは「国」ということを大げさにいうのが苦手。「愛国」や「憂国」を口にする人を見ると、啞然とする。 もう古い本ですが、読みなおした方がいいような気がする。 https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202001110000/
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民族の無境界化に進んでいるはず 帝国、宗教、お金 現代では、帝国に包摂されるはずの民族と宗教は、境界内に保護されてていく方向にある。 これは民族の無境界化の反動と捉えるべきだ 経済的には保護主義、政治的には国粋・民族主義の動きは一時的なものと捉えるべきだろう 実際、世界の...
民族の無境界化に進んでいるはず 帝国、宗教、お金 現代では、帝国に包摂されるはずの民族と宗教は、境界内に保護されてていく方向にある。 これは民族の無境界化の反動と捉えるべきだ 経済的には保護主義、政治的には国粋・民族主義の動きは一時的なものと捉えるべきだろう 実際、世界の最先端(エスタブリッシュ)ではマイノリティだろうがマジョリティだろうが関係無いという。 そこにナショナリズムやレイシズムは存在しない。 富の一方的な収奪は資本主義の崩壊を招く。 富の再分配や格差を解消する方法を考え実行していかなくてはいけない。
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本年11冊目。対談者お二人の『民族観』。新旧様々な学者達の名前と考え方も紹介(多くが批判)されながら、近年再過熱しつつあるナショナリズム(と言っていいのかな?)をどう乗り越えていくか、が熱く語られている。 ちょいとうまく表現できないのだけど、普段、民族を意識することの無い私たちが...
本年11冊目。対談者お二人の『民族観』。新旧様々な学者達の名前と考え方も紹介(多くが批判)されながら、近年再過熱しつつあるナショナリズム(と言っていいのかな?)をどう乗り越えていくか、が熱く語られている。 ちょいとうまく表現できないのだけど、普段、民族を意識することの無い私たちが、無意識のうちに組みしているナショナリズムを認識させてもらえる点に好感を持てる書だった。特に姜尚中氏の人生追体験的な章は一読と価値ありと感じた。
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