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どん底の人びと ロンドン1902 岩波文庫
1,012円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 1995/10/17 |
JAN | 9784003231524 |
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どん底の人びと
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どん底の人びと
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商品レビュー
3.7
15件のお客様レビュー
図書館で借りた。 岩波文庫の赤から、イギリス文学。別名『奈落の人々』とも呼ばれ、原題は『The People of the Abyss』。文学と言えども小説ではなく、ルポルタージュ作品、いわゆるノンフィクションの調査記録と言えば伝わるだろうか。 ときは1902年、つまり"...
図書館で借りた。 岩波文庫の赤から、イギリス文学。別名『奈落の人々』とも呼ばれ、原題は『The People of the Abyss』。文学と言えども小説ではなく、ルポルタージュ作品、いわゆるノンフィクションの調査記録と言えば伝わるだろうか。 ときは1902年、つまり"戦前"のイギリスにおける、いわゆるホームレスなどの底辺層がどのような生活を送っているのかを綴った貴重な文献だ。著者が実際に潜入して取材しているのが、非常にリアリティを感じさせる。 楽しい・面白いという作品ではないが、「こういう分野もあるのか」という面で勉強になった。
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1902年のロンドンで、どん底の暮らしを送る人々を描いたルポタージュ。前半はジャック・ロンドンが実際に貧民街の中に入り、貧しい人たちの生活を体験しながら書いたものだが、ジャック・ロンドンも気が滅入ってしまい、後半は図書館に通い、新聞等で調べた情報を書いているらしい。 ジャック・ロ...
1902年のロンドンで、どん底の暮らしを送る人々を描いたルポタージュ。前半はジャック・ロンドンが実際に貧民街の中に入り、貧しい人たちの生活を体験しながら書いたものだが、ジャック・ロンドンも気が滅入ってしまい、後半は図書館に通い、新聞等で調べた情報を書いているらしい。 ジャック・ロンドンの生々しい描写によって、読んでいる方も本当に気が滅入ってしまう。およそ人の暮らしとは思えない場面がいくつも出てくる。 どん底の人々は、自らの責任でどん底に落ちたわけではなく、事故や病気のたった一度の不運で、一気に底まで落ちてしまう。それは本人のせいではないことが強調され、最後はイギリス帝国の組織体制の問題であることを指摘している。
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1902年当時のロンドンのイーストエンドのスラム街のルポ。イーストエンドに部屋を借り住みこんでルポをしている。アメリカから来た文無しの船乗り、ということにして住民たちと話をした。 ビクトリア女王が無くなり、エドワード7世の戴冠式の様子もジャックはトラファルガー広場で見物している...
1902年当時のロンドンのイーストエンドのスラム街のルポ。イーストエンドに部屋を借り住みこんでルポをしている。アメリカから来た文無しの船乗り、ということにして住民たちと話をした。 ビクトリア女王が無くなり、エドワード7世の戴冠式の様子もジャックはトラファルガー広場で見物している。がイーストエンドの住人はほとんどイーストエンドに残って酔っぱらっていた、とある。 日本でいったら明治34年。東京でも裏長屋とかそういう場所はあるのだろうが、ジャックが書くイーストエンドは、夜も寝る部屋もない人がいたり、一部屋に夫婦とこども5,6人がいたり、残飯あさりをしたり、なかなか厳しい生活。貧窮院に行ってもひどい食事やそれに伴う労働とかがありなかなかに厳しい状況。 1902年、ある程度の文名と収入を得るようになり、ベスと家庭を持ち一児の父となった時期に、アメリカ新聞協会から南アフリカに行ってボーア戦争直後の状況をルポする仕事を依頼された。ニューヨーク経由でロンドンに着くと新聞社から南ア行きの取消の電報が届いたが、ロンドンのイースト・スラム街の探訪をする案がすでにあったのでこの本が生まれた。 6週間、住みこんでのルポだが、アメリカでは土地も広く、こんな狭いところには住んでいない、アメリカに行こうという気がいのない者がイーストエンドに残っている、というような一文がある。やっぱりアメリカのほうがいいや、という感情が見え隠れする。 原題:The People of the Abyss 1903発表 1995.10.16初版 図書館
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