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ハワードの有機農業(上) 人間選書244
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ハワードの有機農業(上) 人間選書244

アルバート・ハワード(著者), 横井利直(訳者), 江川友治(訳者), 蜷木翠(訳者), 松崎敏英(訳者)

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ハワードの有機農業(上) 人間選書244

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日本有機農業研究会/
発売年月日 2002/07/25
JAN 9784540012648

ハワードの有機農業(上)

¥1,938

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2020/03/09

世の中に篤農家は数あれど、言っていること/行っていることの根源を突き詰めれば、結局は皆同じところに行き着くという。そして、その終着点の一つがアルバート・ハワードだというのは、なんとなく序論をかじっただけで十分に予感される感じ。 英米で1945年に刊行された本書が、二十世紀の石油...

世の中に篤農家は数あれど、言っていること/行っていることの根源を突き詰めれば、結局は皆同じところに行き着くという。そして、その終着点の一つがアルバート・ハワードだというのは、なんとなく序論をかじっただけで十分に予感される感じ。 英米で1945年に刊行された本書が、二十世紀の石油製品全盛の大量生産/消費の時代時代の風雪に耐え、今ふたたび脚光をあびる現状は喜ばしくもあるけれど、一方でスラムダンクの三井寿の名言「なぜオレはあんなムダな時間を…」という言葉が思い出されて複雑な気持ちにもなる。 これはやっぱり有機農業の古典として、そちらの道を志すならば一度は丁寧に紐解いていく必要があるんでしょうね。おもしろいデス。 p.21 「私は一九一九年までに、微生物学者、昆虫学者、農芸化学者、統計学者、情報機関をはじめ、化学肥料、薬剤散布機、殺虫剤、殺菌剤、その他すべての近代的な資材や設備の援助を受けなくても健康な作物を栽培する方法を学びとることができた」 p.33 「私は自分の生涯の仕事を要約して示し、次の見解を提唱しておいた。 (1)すべての生物は、生まれながらにして健康である。 (2)この法則は、土壌、植物、動物、人間に当てはまる。これら四つの健康は、一つの鎖の輪で結ばれている。 (3)この鎖の最初の部分の環(土壌)の弱点または欠陥は、環を次々と伝わって最後の環、すなわち人間にまで到達する。 (4)近代農業の破滅の原因である広範に広がる植物や動物の害虫や病気は、この鎖の第二環(植物)及び第三環(動物)の健康の大きな欠陥を示す証拠である。 (5)近代文明国の人間(第四環)の健康の低下は、第二、第三の輪におけるこの欠陥の結果である。 (6)あとの三つの環の一般的な欠陥は、第一の環である土壌に欠陥があり、土壌の栄養不良な状態がすべての根源である。健康な農業を維持できないことは、われわれが、衛生や住居の改善、医学上の発見でえた利益のすべてを台無しにしてしまうものである。 (7)ひとたびこの問題に関心を向けるならば、われわれが歩んできた道を引き返すことはそれほど困難なことではない。われわれは自然の指示を心にとどめ、自然の厳然たる要求に従わなければならない。その要求とは、 (a)すべての廃棄物を土地に還元する。 (b)動物と植物を同居させる。 (c)植物栄養に対する適正な保全機構を維持する。すなわち菌根の共生を妨げてはならない、ということである。 このように自然の法則に進んで従うのならば、農業は繁栄をつづけるだけでなく、われわれ自身、また子孫の健康増進というはかりしれない資産の形で速やかに報酬を受け取ることになろう。」 p.37 「民主主義の真の温床は肥沃な土壌であり、その新鮮な生産物こそ民族の生得権なのである」

Posted by ブクログ

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